Amazonにとって11月6日は大切な一日でした。そうです、Alexaの5歳の誕生日でした。他のサービスが生まれた日と同様に、この記念すべき一日は私たちに、今後Alexaとともに実現できる未来ついて考える機会を与えてくれます。

5年前のAlexaの誕生は、AIにとって極めて重要なターニングポイントとなりました。私たちは、ラボの一技術であった音声によるテクノロジーを一般のお客様向けに発表し、現在では毎月何千万人もの人々がAlexaを利用するようになりました。

私たちが開発に着手し始めたとき、現在提供しているようなAlexaの技術は存在すらしていませんでした。音声コンピューティングは目新しい技術ではありませんでしたが、私たちは、「手頃な価格でいつでも使える、そしてノイズの多い環境でも機能するFar-Field技術」の実現に向けて、明確なビジョンを持っていました。Amazonの従業員は、このビジョンを実現するために、長い年月をかけて、数々の困難な科学・工学的課題を解決し、開発に注力してきました。今では、Deep Neural Network、Transfer Learning、Active Learning、Unsupervised Learningといった最先端のテクノロジーと、クラウド技術や世界レベルのハードウェアへの投資などが互いに組み合わさり、お客様の生活をより便利で簡単に、そして心地よいものに変える、真の意味でのアンビエントコンピューティング体験を提供できるようになっています。

5年前、Alexaはたった13のことしかできませんでしたが、今日では、夜の外出の予定を立てたり、視覚障害のあるお客様のために日用品を識別したりするなど、非常に多くのことができるようになっており、また世界中の開発者によって開発された10万以上のスキルも利用できます。発表当時、話せる言語が1つしかなかったAlexaは、現在8言語および7つのバリエーションに対応したほか、ジョークも言いますし、最新のニュースも知らせてくれます。また、Alexaを一つのデバイスでしか利用できませんでしたが、今では、自動車やスマートフォン、PC、ヘッドフォン、ウェアラブル端末など数百にわたるAlexa搭載デバイスがあり、さらにお客様は85,000以上のAlexa認定対応製品から製品を選ぶこともできます。現在、Alexaのために、そしてAlexaと共に開発を進めている何十万人もの開発者がいて、そこで生まれるAlexaのフライホイールは、開発者とデバイスメーカーのコミュニティに数十億ドルをもたらす一助となっています。

私たちにとっても信じられないほどに、Alexaはめざましい成長を遂げています。「呼びかけ」機能を使って妻にカリフォルニアの山火事から避難するように伝えた夫、腎臓移植手術後の療養中にAlexaを使って自身を楽しませ、また薬を飲み忘れないようにアラームをセットしていたお客様、自宅で転倒しAlexaを使って助けを求めた高齢者など、私たちに寄せられる数々のカスタマーストーリ―が製品開発のインスピレーションを与えてくれているのです。

Alexaに携わる約1万人のAmazonの従業員を代表して、私たちとともにこの旅路を歩んでくれているお客様一人ひとりに心より感謝いたします。次の5年を見越して、より賢く、より対話的で、より積極的な、そしてより楽しいAlexaになるように努めながら、私たちはさらに多くのエクスペリエンスをお客様にお届けしていくつもりです。

「アレクサ、誕生日おめでとう」と呼びかけて、特別なゲストが届ける誕生日のサプライズに耳を傾けてみてください。日本ではスペシャルゲストによるバースデーソングを聞いていただくことができます。