Amazonが中国で初めて手掛ける再生可能エネルギー・プロジェクトは、山東省にある100メガワット(MW)の太陽光発電プロジェクトです。このプロジェクトが完成すれば、年間12万8,000MWh(メガワット時)のクリーンエネルギーを生産できることが期待されています。このプロジェクトは、本日発表された5つの再生可能エネルギープロジェクトの一部であり、2024年までに再生可能エネルギーの比率を80%、2030年(早ければ2025年)までに100%にまで引き上げ、2040年までに二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることを掲げているAmazonの取り組みをさらに後押しするものです。
Amazonのサステナビリティ担当バイスプレジデントであるカラ・ハースト(Kara Hurst)は、次のように話しました。
「気候変動対策に関する誓約(The Climate Pledge)に署名した企業として、私たちはパリ協定の目標を10年前倒しで達成し、2040年までに企業全体で二酸化炭素排出量を実質ゼロにすることに取り組んでいます。これらの5つの新しい再生可能エネルギー・プロジェクトは、この目標を達成するためのロードマップに不可欠な要素です。実際、私たちは、昨秋に発表した目標より5年早い、2025年までに再生可能エネルギーの比率を100%に引き上げることができると考えています。これにはかなりの困難を伴いますが、私たちにはその達成に向けた確かな計画があります」
Amazonがオーストラリアで手掛ける2番目の再生可能エネルギー・プロジェクトは、ニューサウスウェールズ州にある105MWの太陽光発電プロジェクトです。このプロジェクトは、年間25万MWhのクリーンエネルギーを生産する能力があり、これはオーストラリアの一般家庭4万世帯分の電力を供給するのに十分な量となります。
Amazonの米国における最新の再生可能エネルギー・プロジェクトには、オハイオ州の2つの新規プロジェクト、200MWおよび80MWの太陽光発電プロジェクトが含まれます。また、バージニア州で新たに130MWの太陽光発電プロジェクトを開始することで、同州の再生可能エネルギー・プロジェクトの総数は12件となります。これらの米国における3つのプロジェクトが完成すると、米国の一般家庭6万9000世帯が年間で消費する電力を供給することが可能になります。
完成すれば、合計615MWの設備容量を有するこれらの5つの再生可能エネルギー・プロジェクトは、Amazonと、世界中の数百万人のお客さまにサービスをご提供している受注・配送を担うフルフィルメント・ネットワークとアマゾン ウェブ サービス(AWS)データセンターに、約120万MWhの再生可能エネルギーを追加供給することになります。
これまでにAmazonは、31の発電所規模の風力・太陽光再生可能エネルギー・プロジェクトや、世界各地の物流拠点(フルフィルメントセンター)や配送センターの屋上に60の太陽光発電システムを設置するプロジェクトを発表しています。これらのプロジェクトは合計で2,900MW以上の容量を持ち、米国の68万世帯分の電力を供給するのに十分な、年間760万MWh以上の再生可能エネルギーを供給することができます。
*この記事は2020年5月21日に米国版About Amazon で発表された記事を日本語に翻訳したものです。