オーディブル(Audible)は、国際女性デーに合わせ、茨木のり子さん作品の決定版アンソロジー『茨木のり子詩集』(谷川俊太郎さん選、岩波文庫)と、その代表作『詩のこころを読む』(岩波ジュニア新書)を、檀れいさん・平祐奈さん・川島海荷さん・森口瑤子さん・桜庭ななみさん・倉科カナさんの6名の俳優の朗読での配信を発表し、この度配信を開始しました。

オーディブル(Audible)は、プロの声優・俳優による本の朗読やポッドキャストを楽しむことができる音声コンテンツサービスです。1995年にアメリカでスタートし、日本では2005年にサービス提供を開始。現在は世界10か国(アメリカ・イギリス・ドイツ・フランス・オーストラリア・日本・イタリア・カナダ・インド・スペイン)でサービスを展開しています。サービスを提供しているすべての地域において、オーディブルは多様性を尊重し、マイノリティに寄り添う「Spectrum and Belonging(スペクトラム・アンド・ビロンギング)」を重視しています。これは、性別や性的指向・人種・肌の色・民族・宗教・出生地・社会経済的地位・障害・年齢などをはじめとするすべての違いを称え、尊重することを意味します。コンテンツ制作においても、多様な声をオーディブルを通し多くの方にお届けしています。

茨木のり子さんは、一人の自律した女性としてのあり方や生き様を表した日本を代表する詩人です。死後16年経つ今でも詩集は重版され、その率直な表現は世代や国境を越えて勇気を与え続けています。

オーディブルでは、どんなときも「個」として生きることを貫き、平和と平等を願い強く美しく生きた茨木さんの代表的な詩「自分の感受性くらい」を含む『茨木のり子詩集』および茨木のり子さんが「幾重にも豊かにしつづけてくれた詩」をまとめた『詩のこころを読む』のオーディオブック制作を発表します。茨木さんの思いを届ける朗読は、檀れいさん・平祐奈さん・川島海荷さん・森口瑤子さん・桜庭ななみさん・倉科カナさんです。

檀れいさん
「今回の朗読を通して、ご自分の人生や感情を詩で表現するために、正面からご自分の傷口に向き合う茨木のり子さんの覚悟を感じました。時代背景や茨木さんの人生を知ることでひとつひとつの詩が重く胸に響いてきます。茨木のり子さんの詩の世界は強く優しく、皆さんの心を大きく揺さぶると思います。ぜひ、すべての世代の方に聴いていただきたいです。」 

檀れいさんが朗読している写真
檀れいさん

平祐奈さん
「朗読は初めての挑戦でしたが、自分の想像を膨らませながら、声に意識を向けて取り組みました。この体験を通して自分の感性も磨かれた気がしています。茨木さんの深く強い思いを、はつらつとして、優しく、そして芯の強い茨木さんらしい言葉として表現しています。この詩集の朗読を聴くことで、一人でも多くの方が励まされ、勇気づけられるきっかけになるとうれしいです。」

平祐奈さんが朗読している写真
平祐奈さん

川島海荷さん
「茨木さんの詩は、詩の対象は変わっても全体を通して一つの強い芯が通っているのを感じました。読み方は特に縛られず、その時に湧いてきた感情をそのまま声にのせて届けることを意識して朗読しています。今の時代、みんな何かしらと戦ったり、自分を見失いそうになったりすると思うので、そんな時にこの茨木さんの力強い言葉の朗読が助けになると信じています。」

川島海荷さんが朗読している写真
川島海荷さん

森口瑤子さん
「茨木さんの詩の根底には愛、特に弱い人間に向けられた大きな愛があふれていて、それが多くの人に愛されている理由だと感じました。叱咤激励をしながら弱い人たちを温かく見守ってくださるので、『こんな自分でも大丈夫なんだ』『これからの世界を楽しく過ごせるんだ』と私も前向きな気持ちになれました。朗読を通じて聴き手の方に茨木さんの思いを受け取ってもらいたいです。」

森口瑤子さんが朗読している写真
森口瑤子さん

桜庭ななみさん
「時代背景が異なりますが、何度も読み深めるうちに自分の中で情景をイメージして朗読することができました。聴く方の想像を膨らませられるように、丁寧に一つずつ言葉にしてみました。茨木さんの詩は、人を思いやることや相手の気持ちを考える大事さや、今を大切にする必要性を教えてくれます。ぜひ照明を落として、リラックスしながら聴いていただきたいです。」

桜庭ななみさんが朗読している写真
桜庭ななみさん

倉科カナさん
「私も茨木さんのように、自分の至らないところを認め、それでも前を向いて戦うことをやめない女性でありたいと思わせてくれる、刺さる言葉が詰まった詩集でした。激動の時代を代表する詩人の詩を、自分は今を生きる女性を代表して朗読させていただきました。自分と対話している気になる詩集なので、朗読を聴いた皆さんの日々の見え方を変えてくれるのではないかと思います。」

倉科カナさんが朗読している写真
倉科カナさん

檀れいさんが朗読する「自分の感受性くらい」の一部をお聴きいただくことができます。

[Amazonオーディブル] 国際女性デーに合わせ、檀れいさんが朗読する茨木のり子さんの詩「自分の感受性くらい」の一部を公開

オーディブルは世界中で、人の声が持つ力を信じてコンテンツを制作しています。女性の自由と平等を獲得するために素晴らしい役割を担ってきた女性の声を、6名の女性による朗読でお届けします。

私たちは今後も、人の声の力を信じ、あらゆる違いを称え、多様な声を届けていきます。

【作品詳細】

茨木のり子詩集
選:谷川 俊太郎
朗読:檀れい・平祐奈・川島海荷・森口瑤子・桜庭ななみ・倉科カナ
青春を戦争の渦中に過ごした若い女性の、くやしさと、それゆえの、未来への夢。スパッと歯切れのいい言葉が断言的に出てくる、主張のある詩、論理の詩。ときには初々しく震え、またときには凛として顔を上げる。素直な表現で、人を励まし奮い立たせてくれる、「現代詩の長女」茨木のり子のエッセンス。
オーディブルの『茨木のり子詩集』のページへ

詩のこころを読む
著:茨木のり子
朗読:檀れい・平祐奈・川島海荷・森口瑤子・桜庭ななみ・倉科カナ
いい詩とは、ひとの心を解き放つ力をそなえているばかりか、生きとし生けるものへのいとおしみの感情をも誘いだしてくれます。詩人である著者が、その心を豊かにしてきた詩の宝箱の中から忘れがたい詩の数々を選びだし、情熱をこめて語ります。ことばの花々にふれてみなさんは、きっと詩の魅力にとらえられるでしょう。
オーディブルの『詩のこころを読む』のページへ

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