Amazonは全世界で新たに37件のプロジェクトを加え、引き続き再生可能エネルギーへの投資を拡大しました。これは、当初の目標である2030年よりも5年早く、2025年までにすべての事業を再生可能エネルギーで運営するという目標に向けての進捗を大きく前進させるものです。新たなプロジェクトにより、Amazonの再生可能エネルギーの発電容量は30%近く増加し、12.2ギガワット(GW)から15.7 GWとなりました。プロジェクトの数は世界19か国、310件まで拡大しています。

新たに3.5 GWのクリーンエネルギーが追加されることで、Amazonは世界最大の再生可能エネルギーの購入企業として、その主導的な地位をさらに強化し、パリ協定の目標よりも10年早くネットゼロカーボン(脱炭素)を達成するというThe Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)の実現に向けた取り組みを進めます。

AmazonのCEOであるアンディ・ジャシー(Andy Jassy)は次のように語りました。「この地球を守り、環境への負荷を抑えるという私たちのコミットメントによって、Amazonは2020年と2021年に、世界最大の再生可能エネルギーの購入企業となりました。私たちの事業の成長とAmazonのすべての事業を再生可能エネルギーで運営するというミッションを踏まえると、私たちが再生可能エネルギーへの投資を緩めることはありません。Amazonは今や世界19か国で計310件の風力・太陽光発電プロジェクトを有しており、当初の2030年より5年早く、2025年までにすべての事業を再生可能エネルギーで運営するという目標達成に向けて尽力しています」

今回発表された37件の新規プロジェクトは、米国、スペイン、フランス、オーストラリア、カナダ、インド、日本、そしてアラブ首長国連邦で進められています。プロジェクトの種類と規模はさまざまで、風力発電が3件、太陽光発電が26件、そして屋上太陽光発電が8件です。これらのプロジェクトが加わることで、Amazonの再生可能エネルギープロジェクトの件数は、134の風力発電と太陽光発電、176の屋上太陽光発電の合計310件となります。

この310件すべてのプロジェクトが稼働すると、合計で年間4万2,000ギガワット時(GWh)の発電量が見込まれます。これは米国の390万世帯に毎年、電力を供給するのに十分な量となります。これらのプロジェクトにより生み出されるカーボンフリーのエネルギーは、米国内で毎年370万台以上の自動車から排出される炭素量に相当する年間1,730万トンの炭素排出を削減します。

また、Amazonは引き続きエネルギーの貯蔵に対する投資も行っています。エネルギー貯蔵システムにより、太陽光発電によって生み出されたクリーンなエネルギーを貯めることが可能となり、太陽光エネルギーが利用できない夜間や電力需要の高い時間帯に対応できるようになります。1日のより多くの時間帯でカーボンフリーな電力の供給が可能となり、Amazonのクリーンエネルギーのポートフォリオによる気候変動への対応をより強化します。新しいプロジェクトには、150 メガワット(MW)のバッテリーストレージを組み合わせたアリゾナ州での300MWの太陽光プロジェクトと、75 MWのバッテリーストレージを組み合わせたカリフォルニア州での150 MWの太陽光プロジェクトが含まれます。2つのプロジェクトを合わせると、Amazonが発表したエネルギー貯蔵を組み合わせた太陽光発電の総量は、220 MWから445 MWに倍増することになります。

American Clean Power AssociationのCEOであるヘザー・ジシャル(Heather Zichal)氏は次のように話しています。「Amazonは、ここ米国で急速に拡大している再生可能エネルギープロジェクトを牽引し続けています。再生可能エネルギーによる発電と貯蔵を組み合わせたハイブリッドプロジェクトが増えており、クリーンで信頼できるエネルギーを一日中いつでも利用することが可能になっています」

次にAmazonのオフィス、フルフィルメントセンター(物流拠点)、そして全世界の数百万ものお客様をサポートするアマゾン ウェブ サービス(AWS)のデータセンターを含む事業にクリーンエネルギーを供給する一連の新プロジェクトの詳細をご紹介します。

米国13州に広がる23件のプロジェクト

米国内13の州における23件の新たなプロジェクトにより、Amazonの米国におけるクリーンエネルギーの総調達量は7.2 GWから10.4 GWに拡大します。新プロジェクトの中には、これまでに発表したAmazonの再生可能エネルギープロジェクトの中で最大の容量となる、テキサス州の500 MWの太陽光発電プロジェクトが含まれています。またミズーリ州においてAmazon初となる再生可能エネルギープロジェクトも含まれています。その他のプロジェクトの所在地は、アリゾナ、アーカンソー、カリフォルニア、デラウェア、ジョージア、イリノイ、インディアナ、ミシシッピー、オハイオ、オクラホマ、バージニアの各州となります。

スペインにおける5件の新プロジェクト

Amazonはスペインにおいて、314 MWの再生可能エネルギープロジェクトを追加しました。これにより同国における再生可能エネルギーの発電容量は1.4 GWとなります。5件の新プロジェクトの内訳は、3件の太陽光発電、2件の風力発電となっており、スペインにおけるAmazonの再生可能エネルギープロジェクトの数は合計14件となります。

フランスで2番目となる再生可能エネルギープロジェクト

Amazonはフランスで2件目となる太陽光発電プロジェクトを発表しました。これにより、現在発表されている同国におけるAmazonの再生可能エネルギーの発電容量は38MWとなります。

8件の屋上太陽光発電プロジェクト

アラブ首長国連邦においてAmazon初となる2.7MWの屋上太陽光発電設備がドバイに導入されました。その他、オーストラリア、カナダ、インド、日本で計7件の屋上太陽光発電プロジェクトを発表しました。この7件の合計の発電容量は、5MW以上となります。

Amazonが全世界で展開している再生可能エネルギープロジェクトについては、こちらのインタラクティブマップをご覧ください。

Clean Energy Buyers Association(CEBA)のCEOであるミランダ・バレンタイン(Miranda Ballentine)氏は次のように話します。「CEBAのDeal Tracker Top 10で2年連続1位に選ばれた企業として、Amazonはクリーンエネルギーの推進というコミットメントを行動で示し続けています。Amazonの最新の発表は、エネルギーの利用者が、カーボンフリーエネルギーのプロジェクトを国内外で展開する際に用いる極めて洗練された戦略と、炭素削減の推進にあたって彼らが果たす重要な役割を明らかにしています」

Amazonは2019年、パリ協定の目標より10年早くネットゼロカーボン(脱炭素)を達成することを約束する、The Climate Pledgeを共同で立ち上げました。これまでにBest Buy、IBM、Microsoft、PepsiCo、Siemens、Unilever、Verizon、Visaなど、300社以上の企業が署名しています。

The Climate Pledgeのコミットメントを果たすために、Amazonは企業として実際にアクションを起こし、当初目標の2030年より5年早い2025年までに100%再生可能エネルギーで事業を運営する道筋を作り、引き続き事業全体で炭素の排出量削減に取り組んでいきます。またAmazonは、すべての配送でネットゼロカーボン(脱炭素)を目指し、うち50%を2030年までに脱炭素化するShipment Zero(シップメント・ゼロ)に取り組んでおり、電気配送車両においては過去最大の発注となる10万台の電気配送車を購入しています。さらには、Climate Pledge Fund(気候変動対策に関する誓約のための基金)を通して、脱炭素のためのサービスやソリューションの開発へ20億米ドルを投資しています。

The Climate Pledgeと、Amazonのサステナビリティの取り組みの詳細については、こちらをご覧ください。

*この記事は2022年4月20日に米国版About Amazonで発表された記事を日本語に翻訳したものです。

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