3月8日はInternational Women’s Day(IWD: 国際女性デー)。女性たちが歴史的に果たしてきた活躍や貢献を称える日です。今年もAWSでは3月をIWD月間として、さまざまな社内イベントを開催しました。その中からいくつかの取り組みをご紹介します。

グローバルシニアリーダーによるFire-side chat

最初は、シアトル本社から来日した3名のシニアリーダー、コマーシャル セールス担当バイスプレジデントのグレッグ・ピアソンさん、グローバルサービス担当バイスプレジデントのユウェン・ウクポングさん、トレーニング&認定プログラム担当バイスプレジデントのモリーン・ロナーガンさんを招いて行ったIWD Fire-side chatです。アマゾン ウェブ サービスジャパン社長の長崎忠雄さんがホストを務め、グローバルで活躍し、さらに ダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)、「DEI」に注力している彼らからさまざまな話を聞きました。

ステージで椅子に座りトークをする4人

グレッグさんは日本のみならずグローバルからの目線で、「リーダーは常に意識的に、異なる経歴を持つチームメンバーの多様な考え方や価値観を取り入れる必要がある」とコメントし、世界各地で教育分野に経験の深いモリーンさんは「女性を含めて、さまざまな場所でマイノリティーとなっている人たちに、教育の機会を提供しキャリアについて啓蒙することの大切さ」を話してくれました。またユウェンさんは、「リーダーは会議中も、黙っている社員がいないかどうか目を配り、多様な参加者に発言を促し、誰もが話しやすいインクルーシブな環境を作ることが大切」と話していました。

このイベントは日本オフィスで行われましたが、後日海外の社員にも配信されました。視聴した社員から「視座が高くてとても刺激を受けた。世界中のみんなに聞いてほしい内容だ」というコメントが寄せられました。

3名の女性ディレクターによるパネルディスカッション

次に行われたのは、AWSの異なる部門で活躍する3名の女性ディレクター、APJCデータセンターデリバリー本部長のバレリー・グロスさん、DX統括本部長の広橋さやかさん、事業開発統括本部長の佐藤有紀子さんによる、パネルディスカッションです。彼女たちのこれまでのキャリアパスのみならず、ジェンダーの公平性についての課題やインクルーシブな組織作りなどについて話してもらいました。

トークに登壇した5人がIWDのテーマに合わせたポーズをとっている(胸の前で手をクロスさせて自分を抱きしめるようなポーズ)

家族やプライベートとキャリアについての適切なプライオリティ付け、過去の就業先で経験した職場環境における性別のチャレンジをどう乗り越えてきたか、次世代の女性社員、ないしはキャリア成長が望まれる社員に期待することなど、多岐にわたるアドバイスをいただき、多くの社員から「皆さん自身もここまでの道のりで苦労された話を聞き、勇気づけられました」というコメントがありました。

このパネルディスカッションをファシリテートした技術統括本部の布目拓也さんも「(男性にとっても)気づきや学びの多いセッションでした」と話していました。

社員とのインタラクティブセッション

また3月には「性別に限らず、職場や日本社会におけるDEI」について関心を持つ社員が集まり、ランチを食べながら自由に話をするセッションも複数回開催しました。ホストを務めたのは、エンタープライズ事業統括本部 ディレクターの南哲夫さんです。セッションには合計30名強の社員が参加し、「AWSにおけるDEI、そして女性社員にとって働きやすい会社にするための取り組み」や「DEIは男女関係なく、社員全員が行うべきことでは?」など、多岐にわたるディスカッションが行われました。

参加した社員からは「AWSのシニアリーダーの皆さんが試行錯誤しながら尽力している状況が伺え、とても勇気づけられた」「親、女性、男性、異なる職位など多様な観点からダイバーシティについて具体的なお話を聞くことができて、とても良い活動だと思いました」という声が寄せられました。

今回、初めてホストを務めた南さんからも「これまでやり取りすることがなかった他部門の社員の皆さんと、DEIについていろいろな話をすることで、自分自身にとっても今後のチーム作りや組織運営をする上で、大きな学びになりました」という感想が寄せられました。

社内スペースにてギャラリーを展開

AWSのデータセンターで勤務する社員たちは、3月の期間中にそれぞれがインスパイアされた女性に関するギャラリーを設置しました。取り組みに参加した社員からは、「女性のエンパワーメントについて考える良い機会となった。多くの社員がこのギャラリーを見て、何らかのインスピレーションを感じてもらえたらうれしい」という声が上がっています。ギャラリーの前を通りかかった社員に、国際女性デーやDEIの大切さを伝える良い機会になりました。

木製の掲示パネルにIWD2023の文字。周囲に写真やポスターなどが貼られている

人事部を統括する女性シニアリーダーによる社員向けニュースレター

日本と韓国の人事部を統括する女性シニアリーダー、ヘリュン・キムさんからは、社員に向けたニュースレターが送信されました。ヘリュンさんは、約8年前にAmazonに入社して以来、複数の事業領域で人事制度や人材戦略の策定に携わっており、また昨年シンガポールから日本に転居してきたという経歴の持ち主です。

彼女は、重要なキャリアの決断をするときに考えるポイントとして、「これによって、居心地のいい場所から抜け出して自分が大きく成長できるか?」という点、さらには家族の強力なサポートの重要性を挙げています。また社員に対して、エスカレーションすることの大切さも伝えています。「主張よりも傾聴を重んじる風潮の強い国に生まれ、私自身が人見知りだったため、大勢の前で話したり、反対意見を述べたりすることはとても苦労しました。しかしAWSで働く中で、自分を信じて支援が必要なときは周りを頼ること、エスカレーションすることがどれほど重要であるかを学びました。皆さんも、自分の担当領域においてリーダーの目線で、どうすることが効果的かを考えてみてください」と社員たちに呼びかけました。

国際女性デーを記念して開催した「ジェンダーの公平性」について語り合うライブトークイベントの模様をご紹介します。

そのほか、長崎忠雄さんとAmazonで働く女性およびノンバイナリーの社員とそのアライ(支援者)のためのグループWomen at Amazonのメンバーが、今年のIWDのテーマ「Embracing Equity(公平性を取り入れる)」について語るトークイベントを開催し多くの社員が参加しました。このイベントについてくわしくはこちらをご覧ください

日本社会におけるジェンダーエクイティ(公平性)の実現のためにできること

現在、多くの企業や組織で取り組まれているダイバーシティ(多様性)、エクイティ(公平性)、インクルージョン(包括性)は、長らく社会で「あたりまえ」とされてきた慣習や価値観を変えていく、とてもチャレンジングで時間がかかる課題です。これは1人の力で達成できることではなく、関わる全員の力が必要です。途方もなく長い道のりではありますが、その向こうに見える多様で公平で包括的な社会を目指して、みんなで一緒に尽力していくことで少しずつ社会が変わっていくはずです。

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