世界で多くの方に利用されているAmazonのクラウドサービス「AWS(アマゾン ウェブ サービス)」には、AWSのサービスに関する知識とスキルを持っていることを証明する「AWS認定」があります。AWS認定を取得することは、スキルの客観的な証明になるだけでなく、AWSを利用する人たちと共通の知識やスキルを持つことで、キャリアとビジネスの向上に役立ちます。ここではAWS認定とは何か? そしてAWS認定を取得するメリットなど、AWS認定を受験する前に知っておきたい5つのポイントをご紹介します。


1. 評価と競争力を高めるAWS認定とは?

AWSは、スタートアップ企業から大企業、主要な政府機関など、世界各地で多くのお客様にご利用いただいているAmazonのクラウドサービスです。AWS認定は、AWSをより効率よく、高度に活用していただくため、知識とスキルの向上を目指す試験として、2013年にスタートしました。AWS認定を取得することで、AWSに関する確かな知識とスキルを持っていることを示す客観的な証明になります。

AWS認定には、初心者から上級者まで、難易度に合わせたレベルがあり、実際の運用に関わるエンジニアだけでなく、IT営業の方にも役立つプログラムもあります。また、試験勉強を通じて、クラウドサービスの基本と応用を学ぶことにもなり、汎用性が高いことも特徴の1つです。

また、AWS認定では、AWSをビジネスに活用するパートナー企業のAWS認定数が、50、100、200と節目となる一定数に達すると、それを証明する「AWS Certification Badge」を発行しています。AWS Certification Badgeは、AWSのサービスに関する理解度や規模を示すことができるので、企業や組織への信頼度が高まります。


2. AWS認定は4つのレベル、12種類

AWS認定には「Foundational」「Associate」「Professional」「Specialty」という4つのレベルがあります。

AWS認定の4つのレベルと12の種類の図

初級のFoundational(ファンデーショナル)は、AWSの基礎的な理解を目的とした知識ベースの認定です。IT営業の方や、企業でDXによって業務変革を検討している方など、クラウドサービスのコンセプトやAWSの基本機能を理解し、知識を身につけたい方にも向いています。

Associate(アソシエイト)は、AWSの基礎的な知識とスキルを証明し、AWSクラウドのプロフェッショナルとしての信頼性を構築するロールベースの認定です。試験のレベルは、クラウドやオンプレミスでのIT経験があることが望ましい中級になります。

 Professional(プロフェッショナル)は、AWS上で安全かつ最適化された最新のアプリケーションを設計し、プロセスを自動化するために必要な高度なスキルと知識を証明するロールベースの認定です。2年以上のAWSクラウドの運用経験を有することが望ましいレベルです。

Specialty(スペシャリティ)は、Professionalをさらに深く掘り下げた知識とスキルを持ち、数多くあるAWSのサービスを深く理解することにより、数多くあるAWSのサービスを深く理解することにより、将来を見据えた戦略的領域において、ステークホルダーや顧客に信頼されるアドバイザーであることを証明する認定です。

社員のスキルやレベルに合わせたAWS認定資格の例。
ITスキル標準(ITSS)のキャリアフレームワークと認定試験・資格との対応表

3. 職種に合わせてスキルアップしやすい12種類の認定。取得のためのモデルコースも

AWS認定は、4つのレベルのなかに、下表の12種類あります(2024年2月末時点)。試験に合格すると、AWS認定のデジタルバッジが取得できます。AWS認定に合格した方のなかには、取得したバッジをソーシャルメディアのプロフィールや電子メールの署名などに記載し、スキルレベルのアピールに役立てている方もいます。

AWS認証の種類

Foundational
AWS Certified Cloud Practitioner(クラウドプラクティショナー) CLF

Associate
AWS Certified Solutions Architect - Associate(ソリューションアーキテクトアソシエイト) SAA

AWS Certified Developer - Associate(デベロッパーアソシエイト) DVA

AWS Certified Sysops Admin - Associate(SysOpsアドミニストレーターアソシエイト) SOA

AWS Certified Data Engineer – Associate(データエンジニアアソシエイト)DEA
 
Professional
AWS Certified Solutions Architect - Professional(ソリューションアーキテクトプロフェッショナル) SAP

AWS Certified DevOps Engineer - Professional(DevOpsエンジニアプロフェッショナル)DOP
 
Specialty
AWS Certified Advanced Networking - Specialty(アドバンスドネットワーキングスペシャルティ) ANS

AWS Certified Data Analytics - Specialty(データアナリティクススペシャルティ)DAS

AWS Certified Database - Specialty(データベーススペシャルティ) DBS

AWS Certified Machine Learning - Specialty(マシンラーニングスペシャルティ) MLS

AWS Certified Security - Specialty(セキュリティスペシャリティ) SCS

AWS Certified SAP on AWS - Specialty(SAP on AWS スペシャリティ) PAS

*2024年3月12日にAssociateレベルに「AWS Certified Data Engineer - Associate」が加わる予定です。また、4月から一部の認定試験が終了します。詳しくはこちらのAWSブログをご覧ください。

最初に取得をおすすめするのは、最もベーシックな知識を確認できる「AWS Certified Cloud Practitioner」です。その他は職種と仕事の内容で変わり、AWS認定ではモデルコースを提示しています。たとえば、Application Architectであれば、Associateレベルの「AWS Certified Solutions Architect - Associate」「AWS Certified Developer - Associate」、Professionalレベルの「AWS Certified DevOps Engineer - Professional」の順に取得し、さらにキャリアップを目指すには、Professionalレベルの「AWS Certified Solutions Architect - Professional」に挑戦するというコースです。

Solutions ArchitectとApplication Architect 向けのAWS認証取得パス例図
Solutions ArchitectとApplication Architect 向けのAWS認証取得パス例
Cloud Data Engineer、Software Development Engineer、Systems Administrator、Cloud Engineer 向けのAWS認証取得パス例の図
Cloud Data Engineer、Software Development Engineer、Systems Administrator、Cloud Engineer 向けのAWS認証取得パス例
Test Engineer、Cloud DevOps Engineer、DevSecOps EngineerCloud 向けのAWS認証取得パス例図
Test Engineer、Cloud DevOps Engineer、DevSecOps EngineerCloud 向けのAWS認証取得パス例
Cloud Security EngineerとCloud Security Architect向けのAWS認証取得パス例図
Cloud Security EngineerとCloud Security Architect向けのAWS認証取得パス例
Network EngineerとMachine Learning EngineerとしてのAWS認定パスの例。
Network EngineerとMachine Learning Engineer向けのAWS認証取得パス例

AWS認定が一般的なITスキル試験と比較し、どれくらいの難易度なのかも気になるところでしょう。AWS認定では、ITスキル標準(ITSS)のキャリアフレームワークと認定試験・資格との対応を示すISVマップに12の試験をマッピングした図を公開しています。

初心者が受ける認定からスペシャリストまでの難易度がISV Mapとの比較で説明されている。
ITスキル標準(ITSS)のキャリアフレームワークと認定試験・資格との対応表

4. AWS認定の勉強方法もAWS認定ガイドページに完備

AWS認定に関する情報は、AWS認定のガイドページで確認できます。認定の概要や受験日程、受験方法など取得に関する情報に加え、AWS認定インストラクターによる勉強方法や受験のポイントなどの解説、受験勉強に役立つ公式練習問題集やExam Prepデジタルコース、試験対策オンラインセミナーなどの無料コンテンツも用意されたAWS Skill Builder(スキルビルダー)があります。有料のサブスクリプションメニューでは、模擬試験やデジタルトレーニングリソースなども利用できます。

認定試験は1年を通じて実施しています。受験は全国にあるテストセンター、あるいはオンラインのどちらかを選んで日程を決めることができます。

AWS認定の試験会場について詳しくはこちら


5. AWS認定は仕事の能力向上が最大の目的

AWS認定は、習得したAWSに関する知識とスキルを客観的に証明するものです。知識とスキルをインプット=学習するだけでなく、アウトプット=受験することで、現状を知り、理解を深めることが可能になります。取得をゴールとせず、仕事の場で存分にAWSを活用していただくのが、AWS認定の最大の目的です。


AWS認定に関するよくある質問

AWS認定の試験料金はどれくらいかかりますか?
試験料金は、試験の種類によって異なります。詳しくはこちらで確認できます。

AWS認定の有効期間はありますか?
AWS認定の有効期間は3年間です。ITスキルは、日々のアップデートが求められるため、更新制度をとっています。更新する際は、再度同じ試験に合格するか、上位認定に合格する必要があります。なお、合格した認定は、2年間は受験することができません。また、AWS認定のページにはクイズ形式の試験「Cloud Quest(クラウドクエスト)」があり、最もベーシックな資格である「AWS Certified Cloud Practitioner」は、Cloud Questをクリアすることで認定を更新できます。

AWS認定におすすめの勉強方法はありますか?
AWS認定では、各認定に合わせて試験ガイド、練習問題、受験準備コースなどをご紹介しています。詳しくはこちらのAWS認定一覧から各認定の項目の「詳細」からご確認いただけます。

どのようなタイミングで認定試験を受けるのがいいですか?
AWS認定では、合格率を上げるポイントとして、試験を受ける自信がついてから申し込むのではなく、まず受験日を決め、ゴールに向けて試験準備をするようにお勧めしています。認定試験の受験のために勉強することで、新たなスキルを効率よく身に着けることができます。

AWS認定試験で言語は選べますか?
AWS認定試験の言語は、認定試験によって異なります。
それぞれの認定試験の言語について詳しくはこちらで確認できます。

認定試験の結果はいつわかりますか?
最終結果は、試験終了後 5 営業日以内に AWS 認定アカウントに掲載されます。セキュリティまたは技術上の理由により、お客様の結果が審査対象となった場合は、このポリシーの例外が発生します。試験結果の閲覧が可能になると、AWS 認定アカウントの 「Exam History (試験履歴)」に試験結果のレコードが表示されるようになります。
詳しくはこちら

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