スマートフォンやタブレット端末、ゲーム機などの「デジタル機器」は、今や大人だけのものではありません。2017年に内閣府が実施した調査※1によると、0歳から9歳までの子どものうち約6割がデジタル機器を使用しているといいます。

デジタル機器のある環境で育ってきた世代を「デジタル世代」と呼びます。幼い子どもがデジタル機器を使うことが「当たり前」になりつつある現在、保護者たちはどのような悩みを抱えているのでしょうか。

今回Amazonは、全国のデジタル世代(未就学児〜小学校高学年)の子どもを持つ保護者に向けてアンケートを実施。子どものデジタル機器利用の実態と意識について調査しました。※2

子どものデジタル機器利用時間は、保護者の希望のおよそ2倍

子どもデバイス調査

(図1)

子どもがデジタル機器を利用する時間は、平日平均64.5分

保護者が目標としたい子どものデジタル機器利用時間は平日平均35.4分

保護者は「現状よりも少し時間を縮めたい」と考える傾向が見られる

現状、子どもたちは保護者が望むよりもたくさんの時間をデジタル機器に使ってしまっているのがわかりました。そのため、デジタル機器を初めて子どもに与える前の保護者は、70%が「子どもの利用時間が長くなりすぎないか」、さらにデジタル機器を与えた後の保護者は、53%が「子どもがコンテンツを見始めると止まらなくなる」など、子どもたちの行動を心配しています。

しかし、デジタル機器を「子どもに使わせたくない」と考える保護者は一定数いるものの、8割は「デジタル機器をまったく取り入れない育児」を目指しているのではありません。現在のデジタル機器の利用時間別に分析をすると、保護者の大部分が「現状よりも利用時間を少し縮めたい」と考えている傾向が見受けられます。

また、子どもたちが使うデジタル機器の大半は「親との共用」です。スマートフォンの場合は73%、タブレット端末の場合は65%が、親が所有するデバイスを使用しています。その一方で、およそ90%の保護者が「子どもが自分専用のデバイスを持つと嬉しがる」と答えており、子ども専用端末の需要が非常に高いと考えられます。

デジタル機器が子どもの「読書体験」を生み出すカギに

子どもデバイス調査

(図2)

子どもが読書にかける時間は平日1日あたり「15分未満」(53%)、「1カ月に1冊も本を読まない」が15%

デジタル機器での読書の賛成の理由は「収納に便利」(53%)、「持ち運びに便利」(49%)、「子どもの『読みたい』という興味を大切にしたい」(44%)

反対の理由は「図書館や本屋で一緒に選ぶ時間を大切にしたい」(55%)、「自分自身(保護者)が使ったことがない」(27%)

92%の保護者が「子どもに読書習慣を身につけてほしい」と願っています。そこでデジタル世代に注目されるのが、デジタル機器を使った読書です。保護者の48%は、子どものデジタル機器を使用した読書に賛成しています。

また、デジタル機器では本のデータをすべて端末の中に入れておけるため、「かさばらずに収納や持ち運びに便利」という点でも保護者の興味をひいています。60%が「子どもがデジタル機器を通じて読書をするなら、読書専用端末がほしい」と答えています。また、特に子どもの読書量が多い親にとって、データをダウンロードするだけで次々に新しい本と出合うことができるデジタル機器は、とても魅力的に感じられるようです。

保護者が求めるデジタル機器との理想の付き合い方

子どもデバイス調査

(図3)

理想的なデジタル機器の使い方は、「子どもの知識が広がる」(62%)、「想像力をふくらませられる」(50%)、「コンテンツから何かを学べる」(47%)など

50%が「保護者がデジタル機器の利用時間を制限できる」ことを理想に挙げる

77%が「今後、子ども自身がITとうまく付き合える方法を模索してほしい」と回答

デジタル世代である現代の子どもたちにとって、幼いころからデジタル機器との適切な付き合い方を学び、それによって自分の可能性を高めていくことは、大きな意味があると言えるでしょう。

子どもデバイス調査

Amazonは今年2019年3月、お気に入りの児童書や知育コンテンツ、ビデオ、ゲームなど数千点のコンテンツを提供するお子様向け定額サービス「Amazon FreeTime Unlimited」を開始しました。保護者向けの「ペアレンタルコントロール機能」では、利用時間の制限や、アクセス可能なコンテンツの設定などを行うことも可能です。

子どもに安心して渡せる「Fireタブレットキッズモデル」3機種ではビデオや書籍、学習用アプリやゲームなど数千点のコンテンツが、また「Kindleキッズモデル」(10月30日出荷開始予定)では千冊以上の子ども向けの本が、購入後の1年間追加料金なしで利用することができます。

※1
内閣府平成29年5月「低年齢層の子供のインターネット利用環境実態調査」を参考
https://www8.cao.go.jp/youth/youth-harm/chousa/h28/net-jittai_child/pdf/gaiyo.pdf

※2
調査期間:2019年9月6日(金)~9月7日(土)
調査対象者:満3歳以上、小学校6年生の長子をお持ちの親世代(25~44歳)かつ、デジタルデバイスを子どもに利用させている方(デジタル機器のうちゲーム機だけ利用している場合、デジタル機器利用目的が勉強のためのみの場合を除く)
なお、文中のスコアは小数点以下を四捨五入しています。