自宅のインテリアを模様替えして気分転換したいとき、また新居への引越しで家具選びを悩んでいるときなどに、ぜひ活用して欲しいのが、Amazonの「ショールーム」機能です。ソファやローテーブルなどが配置されている仮想のリビングルームに、直感的な操作でインテリアアイテムを自由に組み合わせて、理想の部屋を再現してみたり、実際に欲しい家具の雰囲気やサイズ感を確かめてみたりと、さまざまな使い方ができます。今回は、ショールームの基本的な使い方や、インテリアのプロに聞いた上手な活用術と家具選びのコツをご紹介します。

家具やインテリアアイテムを自由に選んでシミュレーション

家具やラグ、照明、アートボードなどを選ぶときに、自分の部屋に置くとどんな雰囲気になるのか、頭の中で想像するのはなかなか難しいですよね。また、家具同士の色味のバランスや、サイズ感の関係性も悩むところ。そこで便利なのが、Amazonの「ショールーム」機能です。この機能はモバイルやPC、Amazonショッピングアプリで利用が可能です。

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

使い方はとても簡単。

まずモバイルかPCで「ショールーム」にアクセスします。なお、Amazonショッピングアプリでご覧いただく場合は、アプリにて画面下部の三本線をタップしてカテゴリから「ホーム・キッチン・家具・寝具」のページに飛ぶとショールームの紹介ページに移動することができます。

すると、仮想のリビングルームが表示され、ここに並んでいる家具や照明などのアイテムを入れ替えることができます。入れ替えたいアイテムを選択して、下に表示されている家具を選んでタップすると、リビングルーム内の家具が入れ替わります。気に入った家具はその場ですぐに購入することもできます。

次からは、ショールームの便利な部分をポイントごとに紹介していきます。

7つのカテゴリでアイテムの入れ替えができる

現在、ショールームで入れ替えができるのは、ソファ、一人掛けチェア、ローテーブル、サイドテーブル、スタンド照明、ラグ、アートボードの7カテゴリです(2020年9月現在)。

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

壁と床の色を設定して、自分の家に近づけてみる

上記の7カテゴリのほか、壁紙の色とフローリングの色も変更することができます。画面上の「壁&床」をタップすると、下のような選択画面が表示され、それぞれ10種類から選ぶことができます。自分の住んでいる部屋と雰囲気を近づければ、選んだ家具を置いたときのイメージがわきやすくなります。

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

気に入ったら、その場でまとめ買いできる

家具を選んでいる状態で画面下のタブから「商品の詳細」タブをタップすると、その家具のサイズや素材などの詳細を確認でき、「カートに追加」で1つずつ購入することもできます。

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

もし、ショールームで選んだ家具をすべて購入したい場合は、「部屋内の商品」をタップして、「カートに追加」を選ぶと、まとめ買いができて便利です。

素敵にカスタムした部屋を家族や友達とシェア

「この家具どうかな?」「このソファとラグの組み合わせはどう?」など、誰かに相談したり、意見を聞いたりしたいときには、自分が作った組み合わせをメールなどでシェアすることもできます。

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

シェアするときは、右上にある共有ボタンをタップします。

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

すると、TwitterやFacebook、Pinterestなどさまざまなシェアの方法を選択することができます。友達や家族に意見を聞いたり、SNSでシェアしてアドバイスをもらうのも楽しそうです。

保存すれば、選んだ商品を後からいつでもチェックできる

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

Amazonアカウントをお持ちであれば、自分でカスタマイズした組み合わせを、保存しておくこともできます。組み合わせが完成したら、左上の「保存」をタップします。

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

名前をつけて保存することができます。保存した部屋は、「ショールーム」トップページの左上の「ロード」を開くと、保存した時点の状態からまた部屋のカスタマイズができます。

プロのインテリアスタイストに聞く、ショールームを使った家具選び5つのコツ

ショールームの基本的な使い方をご理解いただけましたか。好きな家具を配置してみたけれど、いまいちまとまりがなくてピンとこない……という人もいるかもしれません。インテリアコーディネートに関する知識をインプットしておくと、さらに一歩進んだショールームの活用ができますよ。

そこで、インテリアスタイリストの窪田俊さん(F.I.N.D UNIT)に、ショールームの使い方や家具選びのコツについて、アドバイスをいただきました。部屋の模様替えのヒントにもなりますよ。

(1)色の配分で参考にしたい3種類のカラー
まとまりのある素敵な空間にしたいなら、家具のデザインにこだわるよりも、まずは壁や床などの内装も含めた全体の色のバランスに重点を置いてみましょう。窪田さんによると、インテリアの配色を考えるときに、以下の3種類の色の割合に沿って、取り入れてみるのがおすすめだとか。

・ベースカラー(全体の7割ぐらい
部屋全体を見たときに、一番大きな面積を占める色。大きなソファやダイニングテーブルをベースカラーで選ぶと、ごちゃごちゃした感じがなく、全体的に色の統一感が出ます。このベースカラーには、壁の色などに近い色を選ぶと、コーディネートしやすいそうです。

・アソートカラー (全体の2割ぐらい)
リビングのローテーブルやサイドテーブルなど、少し小さめの家具の色。ベースカラーを基点に、同系色で濃淡をつけてグラデーションにすると、空間に深みが出ます。

・パーソナルカラー(全体の1割ぐらい)
いわゆる差し色のこと。自分の好きな色を選んでもいいですし、オレンジや黄色、グリーンなど、少し遊び心のある色をプラスしても。小さめのラグやクッション、アートボードなどに持ってくると取り入れやすいでしょう。

この配分の法則を知っておくと、家具の色も選びやすく、全体的にバランスがよく見えます。最初にベースカラーを決めて、その色を中心に同系色で濃淡の違うアソートカラーを選び、気分や季節に合わせたパーソナルカラーを加えるのが基本です。この色の配分も、ショールームで再現してみると、よりイメージがつかみやすいでしょう。

(2)差し色は、季節や気分で気軽に変えられるアイテムに
少しだけ部屋の雰囲気を変えたいときは、クッションやアートボードなど気軽に買い替えられるアイテムをチェンジしましょう。基本的なベースカラーやアソートカラーを取り入れた家具は頻繁には変えられないので、気軽に変えられるアイテムを差し色として取り入れるのが効果的です。たとえば、夏には涼しげに見える寒色系を、冬は温かみのある暖色系の差し色を持ってくるのもおすすめです。

(3)部屋を広く見せるコツは、家具の高さに気をつける
家具を選ぶときに、できるだけ背の低い家具を選ぶと、空間が広く感じられます。もし、背の高い家具を置きたい場合は、部屋の入り口から見て奥側に背の高い家具、手前側に低い家具を配置すると、より空間が広く感じられます。また、ソファでも木のフレームのようなスッキリしたデザインを選ぶと、圧迫感がなくて部屋を広く見せてくれるので、ショールームに配置して確認してみましょう。

(4)色を組み合わせるときに、反対色はなるべく避ける

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

色の組み合わせを考えるときに、できれば避けたいのが反対色。たとえば赤と緑、オレンジと青などの反対色は、目がチカチカしてしまい、インテリアの配色には不向きと言われています。さらに、黄色と黒の組み合わせなどは「踏切」を連想してしまうなど、ある特定のイメージがある配色はなるべく避けるのが無難です。またオレンジと紫も完全な反対色ではありませんが、あまり相性が良くありません。そこに黒が入ってくるとハロウィンのようなイメージになってしまいます。ハロウィンの時期ならいいと思いますが、普段は落ち着かないと思いますので、オレンジと紫、オレンジと黒という組み合わせも避けるのがおすすめです。

(5)サイズ感や高さの比較をしておくのが大事
ソファなど、大きめの家具選びをするときに気をつけたいのが、サイズです。お店の広い空間では、そこまで大きく感じなかったのに、いざ自分の部屋に入れてみると、意外と大きかったということもあるかと思います。事前に部屋の採寸をしておくのはもちろんですが、Amazonのショールームも併用して、画面の中で家具同士のサイズ感や、ソファとローテーブルの高さの関係などを確認しておきましょう。

また、AR機能を使って自分の家の中に家具などの実寸大の3D画像を配置したときのシミュレーションができる、Amazonの「ARビュー」機能を活用するのもおすすめです。

ARビューの使い方はこちらをご覧ください。

窪田さんによるコーディネート例
以上のヒントを踏まえて、窪田さんにテーマごとにショールームでコーディネートしていただきました。ぜひ参考にしてみてください。

<カフェ風>

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

ブラウン調の内装に合わせて、ソファはグレーとブラックをセレクト。ブラックのソファの色が強めなのでグレーの二人掛けソファを入れることでグラデーションを取り入れ、空間になじませました。二人掛けソファがファブリックなのに対し、一人掛けチェアはあえてレザーに。素材は違いますが、フレームなどのデザインが似ているので、統一感が出ます。アクセントカラーとして、ラグには優しい印象のダークグリーンを選んでいます。

<アンティーク風>

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

ソファと一人掛けチェアの素材をレザーで合わせて、統一感を出しています。また、ラグにダークレッドを入れることで、ソファや内装の色とのグラデーション効果も。さらに、空間が重くなりすぎず軽やかさをプラスしているのが、ソファのフレームで使われているホワイト。この色に合わせて、アートやサイドテーブルにもホワイト系の色を選んだのもポイントです。

<北欧風>

バーチャルで模様替えして、理想の部屋をシミュレーション。「ショールーム」

水色の壁とナチュラルな床という北欧調の内装に合わせて、ソファは壁色とのグラデーションになるようなグレーブルーをチョイス。一人掛けチェアは壁色に合わせて水色に。また、ソファのフレームは床の色に合わせてナチュラルカラーにしています。ラグやアートボードにもブルーが入ったものを選ぶことで、部屋全体に統一感を出しています。

忙しくて家具選びに行けなかったり、ラグやアートボードなどを入れ替えて気分転換したいというときも、Amazonのショールームを活用すれば、気軽にシミュレーションができます。また、シミュレーションをして気に入ったら、まとめて簡単に商品を購入できるのも便利です。ぜひ、ショールームを上手に活用して、お引っ越しのための家具選びや、季節ごとのちょっとした模様替えを楽しんでみてはいかがでしょうか。

 

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