Amazon Echo(エコー)シリーズの頭脳と呼ばれる Amazon Alexa(アレクサ)には、時間を教えてくれたり、音楽をかけたり、質問にも答えてくれるAlexa自体の機能のほかに、「Alexaスキル」という、企業や個人の開発者が制作した便利な機能をAlexaに追加できる、さまざまな情報やサービスを提供している携帯のアプリのような機能があります。
今回は、お子さんの年齢に合わせて、お子さんと一緒に楽しめる、そして、知育や習慣づけに役立つ子ども向けのAlexaスキルとその上手な使い方をご紹介します。
この記事の内容
・Alexaスキルとは?
・0〜2歳向けおすすめAlexaスキル&使い方
・3〜5歳向けおすすめAlexaスキル&使い方
・小学校低学年向けおすすめAlexaスキル&使い方
Alexaスキルとは?
AlexaはEchoシリーズを始めとしたAlexa搭載デバイスの頭脳です。Alexaスキルは、Alexa搭載デバイスを通してAlexaに直接話しかける、またはウェブサイト上のAlexaスキルストア、またはスマートフォン上のAmazon Alexaアプリからご希望のスキルを呼び出すフレーズを言えば、Alexaにお好きなスキルを追加して使うことができます。
Alexaスキルは、「ライフスタイル」「旅行・交通」「音楽・オーディオ」「子ども向け」などのジャンル別に分けられているので、そこから自由に選ぶことができます。Alexaスキルを使えば、より便利にカスタマイズしていくことができます。
まずは、Alexaスキルの検索方法と、利用する手順をご紹介します。
Alexaスキルを探す方法とスキルの追加方法 ~スマートフォン上のアプリ編~
ここでは、Amazon Alexaアプリを使ったAlexaスキルの使い方をご説明します。
Alexaスキルは下記のリンクからダウンロードできます。
パソコンなどを使用し、ウェブサイト上でAlexaスキルを検索する場合はこちらのAlexaスキルのページをご覧ください。
「Amazon Alexa」アプリを立ち上げたら、左上の三本線マークをタップします。
子ども向けスキルを初めて利用する場合に、1アカウントにつき初回のみ、子ども向けスキルを許可する操作が必要です。この画面で「設定」をタップします。
「アカウントの設定」をタップ。
「子ども向けスキル」をタップ。
ボタンをタップして、オンにします。ここは初期設定ではオフになっています。一度オンにすれば、あとは設定の必要はありません。
最初のメニュー画面に戻ります。Alexaスキルを検索するには、「スキル・ゲーム」をタップ。
カテゴリーから検索したいときは、上部に表示されている「カテゴリー」をタップします。
上部に表示されるカテゴリーの中から、「子ども向け」をタップ。
「あなたへのおすすめ」や「人気のスキル」などが表示されるので、その中から気になるAlexaスキルを探してタップします。
「Alexaへの話し方の例」で表示されている「アレクサ」から始まるフレーズをAlexaに話しかけるだけで使用できます。
どんなAlexaスキルかをチェックするには、詳細ページを下へスクロール。
さらに、星の数の評価やカスタマーレビューを確認できるので、どんな使い方がされているのか、活用方法の参考になります。
もし、どんなジャンルのAlexaスキルを探したいか、または追加したいスキルの名前が分かっている場合は、キーワード検索が便利です。右上の検索マークをタップしてみましょう。
キーワードまたはスキル名を入力します。
キーワードを入れると、下に該当するスキル名が出てくるので、そこをタップ。
スキル名をタップして、先ほどと同じように「Alexaへの話し方の例」で表示されているフレーズで話しかければ、使えるようになります。
実はAlexaはスマートスピーカーの「Amazon Echoシリーズ」などのAlexa搭載デバイスがなくても、スマートフォン上の「Amazon Alexaアプリ」を使えば、Alexaを使うことができます。アプリの下部真ん中にあるAlexaマークを押して、「Alexaへの話し方の例」で表示されているフレーズで話しかけてみてください。
自宅ではAlexa搭載のデバイスで、車の中などではスマートフォンのAlexaを利用すれば、お子さんがいつでもお気に入りのAlexaスキルを使うことができます。
では、次にお子さんの年齢にあったおすすめのAlexaスキルと使い方をご紹介します。
0〜2歳向けおすすめAlexaスキル&使い方
手がふさがっているときも、寝かしつけにもぴったり
寝返りやハイハイで動き始める0歳児、よちよちと歩き始める1歳児、おしゃべりが少しずつ増えていく2歳児。この年頃の赤ちゃんにとって、耳で聞くものすべてが新鮮で、どんどん吸収してくれる時期です。そんな時期にAlexaスキルを使うことで、親子のコミュニケーションや遊び方にバリエーションが増えます。
一方で、乳幼児期のお子さんを持つ家族にとっては大変な時期でもあります。赤ちゃんが泣き止まなかったり、なかなか寝付かないときなどは、Alexaスキルの力を借りてみるのもおすすめです。
こんなシーンにおすすめ
・お子さんがなかなか寝付かないとき
・親子でリラックスしたいとき
・お子さんがぐずってしまって困ったとき
・「アー」「ウー」などのなん語が出始めてきた頃や、言葉が少しずつ増えてきた頃に
・英語を将来的に身につけさせたい
おすすめAlexaスキル&使い方
赤ちゃんの寝かしつけにぴったりのAlexaスキルが「赤ちゃんの子守唄」。1日に何度もお昼寝をするこの時期、お子さんを寝かしつけるだけでも大変です。そこで、子守唄代わりになるこのスキルを上手に使ってみましょう。オルゴールで優しい音色が赤ちゃんを寝かしつけてくれるうえ、気持ちもリラックスするはず。家事をしているそばで、お子さんがうとうとしている時の寝かしつけに流してあげてもいいですね。「アレクサ、赤ちゃんの子守唄を開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
「まねっこボイス」は、話しかけると、早口でマネをしておしゃべりしてくれるユニークなスキル。おしゃべりを始める1〜2歳の頃には、お子さんにたくさん話しかけることで脳が刺激され、言葉の発達が促されます。そんな時期に「まねっこボイス」を使って、おしゃべりに面白さをプラスすると、お子さんの興味を引き、まねっこ遊びができます。まずは、家族がお手本になって話しかけてみましょう。大人が遊んでも、クスッと笑ってしまうような楽しいAlexaスキルです。
「アレクサ、まねっこボイスを開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
「English Song Park」は、『ABCの歌』や『きらきら星』『メリーさんの羊』など、英語の歌が15曲収録されたスキル。ナレーションやボーカルはすべて、ネイティブスピーカーの子どもたちによるものなので、小さな頃から聴き慣れることで自然と英語耳が身につくかもしれません。ポピュラーな曲が多いので、お子さんはもちろん、家族で一緒に歌って楽しめるのもポイント。お子さんが遊んでいる時やお友だちが遊びにきた時のBGM代わりに流すのもおすすめです。「アレクサ、えいごソングを開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
3〜5歳向けおすすめAlexaスキル&使い方
毎日の習慣も、ゲーム感覚で楽しく身につけられる
活発に動き回るようになる3〜5歳。とにかくいろいろなものに興味を示す時期です。3歳頃には自我が芽生えて、手を焼いてしまうことも多いでしょう。そんな時にAlexaスキルを上手に使えば、歯磨きなど毎日の習慣を身につけたり、クイズやお話を楽しんだりと、お子さんも気分転換になるはず。
また、5歳ぐらいのお子さんは、「これなに?」「なんで?」と質問攻めをする「なぜなぜ期」でもあります。そんなお子さんにはAlexaスキルを活用して、そんな知的好奇心も満たしてあげるのもいいですね。
こんなシーンにおすすめ
・「何で?」「どうして?」と知的好奇心が旺盛なとき
・歯磨きなど基本的な生活習慣を嫌がってしまうとき
・絵本の読み聞かせのバリエーションを増やしたいとき
おすすめAlexaスキル&使い方
「歯みがきくん」はリズムにのりながら、歯を磨く順番を教えてくれます。嫌がるお子さんでも、このスキルがあれば楽しく歯磨きができるはず。Alexaの「定型アクション」を使って、決まった時間に自動的にスキルを立ち上げるように設定し、時間になったら「今日も歯みがきくんと一緒に歯磨きしようか」と声をかければ、自分から歯を磨く習慣づけにもなります。
「アレクサ、歯みがきくんを開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
「ピーボ ~絵本読み聞かせ~」は、360冊以上のお話が収録されている、絵本の読み聞かせスキル。スキルを開くたびにおすすめの一冊を提案してくれて、さらに年齢別に最適な絵本を選んでくれます。たとえば、読む絵本を選ぶのに迷ったときや、絵本が手元にないときにお子さんから「絵本を読んで」と言われたら、このスキルを立ち上げてみましょう。Amazon Alexaアプリの「定型アクション」を使って、おやすみの時間にスキルを立ち上げるように設定しておけば、就寝前の読み聞かせ習慣が身につきます。
「アレクサ、ピーボを開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
小学校低学年向けおすすめAlexaスキル&使い方
子どもの好奇心を刺激する、学習スキルを日課に
小学校低学年になると、学習に役立つAlexaスキルがおすすめです。低学年の頃は、毎日の家庭学習の習慣づけが大切になります。
幼稚園から小学校に上がったからといって、急に机に座って勉強するのはなかなか難しいもの。少しずつでも勉強の習慣を身につけたり、興味を持たせたりするためにも、お子さんが学ぶことを「楽しい!」「面白い!」と思えるように、スキルを上手に活用してみるのもいいですね。
また、Alexaの「定型アクション」を使って設定した時間にスキルが立ち上がるようにしておけば、勉強の習慣化もできます。宿題が終わるとスタンプが溜まるスキルや、支度ができたかをチェックしてくれるスキルなど、家庭学習や生活習慣を手助けしてくれるスキルも合わせて使うのがおすすめです。
こんなシーンにおすすめ
・英語やかけ算を楽しく学ばせたいとき
・知っている単語の数を増やしたいとき
・家庭学習の習慣づけをしたいとき
おすすめAlexaスキル&使い方
幼稚園から小学校低学年までを対象にした英単語スキル。「〇〇は英語でなんていうの?」と聞くと、ネイティブの英語で答えてくれ、「問題を出して」というと、英単語の問題を出してくれるなどの使い方ができます。
「アレクサ、子供英語を開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
かけ算をクイズ形式で身につけることができる「かけ算工場〜かけ算をつくろう〜」。「12」など数字がひとつ読み上げられるので、「2×6」や「3×4」など、問題の数字が答えになるかけ算を答えていきます。正解していくと問題も少しずつ難しくなり、合計得点でハイスコアを目指す面白さも。家族みんなで得点を競い合いながら、お子さんが楽しくかけ算が学ぶことができます。
「アレクサ、かけ算工場を開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
「恐竜先生」は、好奇心が旺盛で、恐竜好きのお子さんにぴったりのスキル。スキルを立ち上げると、「クイズ」と「教えて」の2つの使い方から選択できます。「クイズ」では、恐竜の特徴から恐竜名を3択で当てるゲームが楽しめて、「教えて」ではさまざまな恐竜の特徴を教えてくれます。スキルで遊ぶほど、恐竜博士に近づいていくはず!
「アレクサ、恐竜先生を開いて」と呼びかけると、Alexaスキルを利用できます。
知っておきたいAlexaに関するQ&A
Q:子どもがAlexaで勝手に買い物してしまうのを制限できますか?
A:商品を注文する際には、Alexaが音声ショッピング機能専用の音声確認コードを要求するように設定することができます。事前に家族で設定しておきましょう。
くわしくはヘルプページ内の「13. 音声ショッピングを無効にすることはできますか?」をご確認ください。
Q:不適切な表現を含む楽曲を制限できますか?
A:Alexaアプリのメニューから、不適切な表現を含む楽曲へのアクセスを制限できます。
くわしくはAlexaアプリで不適切な表現を含む曲へのアクセス制限をオンまたはオフにするをご確認ください。
Q:新しいAlexaスキルを見つける方法は?
A:Alexaアプリを開いて、「カテゴリー」から「新着」を見ると、最新のAlexaスキルをチェックできます。ウェブサイト上で確認するには、Alexaスキル一覧をご覧ください。
Q:Alexaを使い始めるために、必要なことは何ですか?
A:Amazon のアカウントが必要になります。
くわしくはこちらからログインまたはAmazonのアカウントをお持ちでない場合は「Amazonアカウントを作成」を選択ください。
Q:Wi-Fiがなくても使えますか?
A:Wi-Fiまたは、携帯電話などからのインターネット回線への接続が必要です。
Q:Alexaを利用するのに、月額費用はかかりますか? Amazonプライム会員でなくても使えますか?
A:月額費用はかかりません。Amazonプライム会員でない方もご利用いただけます。
Q:Alexaはすべての会話を録音していますか?
A:いいえ。Echoシリーズの端末は、お客様が選択したウェイクワード(「アレクサ」、「Amazon」、「コンピュータ」または「エコー」)のみを検出するよう設計されています。
くわしくはヘルプページ内の 「2. Alexaは私のすべての会話を録音していますか?」をご確認ください。
そのほかのよくある質問はこちらをご確認ください。
Alexaには、質問に答えてくれたり、天気予報を教えてくれたり、音楽を聞いたりなど、生活を楽しく・便利にする機能がたくさんあります。さらにそれらに企業や個人が開発し提供するAlexaスキルを追加することで、より自分の生活にあった使い方ができるようにカスタマイズできます。生活を便利にするのはもちろんですが、子ども向けのAlexaスキルを追加することで、家族みんなで楽しく遊べたり、ときには学びにつながったり、さらには家族のコミュニケーションを増やすことにも役立ちます。Alexaを毎日の生活に取り入れて、お子さんとの時間に楽しんでみてくださいね。
Alexaの使い方についてくわしくは「Alexaとできること」をご覧ください。
*この記事でご紹介している内容は2020年2月13日時点の情報です。Alexaスキルやアプリの内容は予告なく変更・終了となることがあります。ご了承ください。