Amazonは2021年11月、国連の気候変動会議(COP26)において設立されたFirst Movers Coalitionの発足メンバーとなりました。この取り組みは、世界各国の企業の購買力を活用し、世界経済の脱炭素化への移行に不可欠な新技術の普及・拡大を求めるものです。

First Movers Coalitionは、世界経済フォーラムと米国国務省の協力により立ち上げられ、まずは航空、海運、鉄鋼、トラック輸送の4つの分野を対象とします。輸送はAmazonのビジネスにおいて重要な要素であり、2040年までの脱炭素化を目指すAmazonの計画において大きな役割を担っています。

さまざまなグリーンテクノロジーを活用できる短距離輸送に比べ、航空や海上輸送などの長距離輸送では、利用できる低炭素技術はほとんどありません。AmazonはFirst Movers Coalitionを通じて、最も長い輸送ルートでも排出量を削減するため、陸上、航空、海上のあらゆる分野の輸送において持続可能なイノベーションの探求、検証、投資を続けていきます。

First Movers Coalitionは、先日発表されたCargo Owners Zero Emission Vessels(coZEV)*の取り組みを補完するものです。この世界初のプラットフォームは、Amazonを始めとする大手の荷主企業が主導し、米国のアスペン研究所をパートナーとしています。このプラットフォームにより、海上貨物の荷主たちが団結して海上輸送の脱炭素化を加速することができます。
*海上輸送での燃料の脱炭素化を2040年までに達成することを目指すイニシアチブ

AmazonのCEO、アンディ・ジャシーは次のように話します。「私たちは気候変動による壊滅的な影響から地球を守るために、団結して行動を起こせば力を発揮できることを示すべく、The Climate Pledge(気候変動対策に関する誓約)を立ち上げました。First Movers Coalitionへの参加は、私たちAmazonのような企業が、2040年までに脱炭素化を実現するための長期的な低炭素の燃料ソリューションを求めているということを明確に発信するものです。Amazonは、米国のバイデン政権と世界経済フォーラムがFirst Movers Coalitionの設立を決断したことを歓迎しています。この決断によって、ビジネス変革とイノベーションを通じて、脱炭素化の取り組みが一層加速するでしょう」

First Movers Coalitionを支援することは、AmazonがThe Climate Pledgeの一環として継続的に取り組んできた脱炭素技術への投資に通じるものです。Amazonは2019年にGlobal Optimismと共同で、パリ協定の達成目標を10年前倒しし、2040年までに炭素排出量の実質ゼロ化を達成することを公約するThe Climate Pledgeを立ち上げました。この誓約にはこれまで、IBM、Unilever、Verizon、Microsoft、Visa、PepsiCoなど、200以上の企業が署名しています。

Amazonは目標達成のために、いくつかの主要領域に重点的に取り組んでいます。引き続き、実際の業務でアクションを起こし、当初設定した2030年より5年早く、業務を100%再生可能エネルギーで運営するための道筋を確立することで、事業全体で排出量削減に取り組んでいきます。

Amazonはまた、2030年までに全配送の50%を脱炭素化する「Shipment Zero」に取り組んでいます。10万台という過去最大規模の電気配送車両の購入を進めているほか、The Climate Pledge Fund(気候変動対策に関する誓約のための基金)を通じて、脱炭素化のためのサービスやソリューションの開発に、20億ドルの投資も行っています。

*この記事は2020年11月5日に米国版About Amazonで発表された記事を日本語に翻訳したものです。

私たちには気候変動を止める責務があり、温室効果ガスの排出を実質ゼロにすることは大きなインパクトがあると考えています。Amazonは、パリ協定よりも10年早く、2040年までにネットゼロカーボン(温室効果ガス排出量実質ゼロ)を達成することを約束し、その一環として、2025年までに自社の事業を100%再生可能エネルギーで行うよう取り組んでいます。

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