人気上昇中の神経情報処理システム(NIPS)カンファレンスがカリフォルニア州ロングビーチで開催されました。人工知能(AI)にフォーカスしたこのイベントでは対話型AIが議題のひとつとなり、ブルームバーグ・テクノロジーによると7,500人を超える参加者が関心を寄せ、チケットは12日間で完売しました。
AmazonのAlexa Machine Learningチームの科学者、Alborz Geramifardはカンファレンスで最も人気の高いワークショップのひとつ、対話型AI:今日の実践、明日の可能性を主催しました。学会に加え、アップル、フェイスブック、グーグル、マイクロソフトなど、産業界の講演者の関心も集めたこのワークショップは、パネルディスカッション、査読付論文発表、ポスターセッションなどで構成されました。
GeramifardはAmazonのAlexaのような対話型AIシステムの台頭によって、今後の研究に向けて意見を共有したり、新たなアイデアを生み出したりすることが学会と産業界の研究者にとってこれまで以上に重要になると述べました。
ワークショップには26本の論文が提出されましたが、承認された16本のうちの8本はAmazonの科学者が作成したものでした。Alexa Machine LearningチームのAI科学担当シニアマネージャーで、Alexa Prizeコンテストのリーダーを務めるAshwin Ramは、Alexa Prizeコンテストの背景にある科学について講演し、その内容は高い評価を得て幅広くツイートされました。Ramの講演は自身が提出した論文、対話型AI:Alexa Prizeの背景にある科学をベースとしたものでした。
NIPSカンファレンス組織委員会のメンバーにはAmazonの科学者が複数おり、Amazonのベルリンの開発センターのマネージングディレクターで、ワークショップの議長を務めたRalf Herbrichも含まれています。Amazonはその他のイベントとして、博士課程(PhD)や修士課程の学生との昼食会、トップレベルの学者や研究者のリーダーとのディナーレセプション、Women in Machine Learning(WiML)のワークショップと共同開催によるネットワーキングイベント、そして「NIPS打ち上げパーティー」なども主催しました。
Amazonの音声科学者たちは、日本の沖縄県で開催される2017年IEEE音声認識理解国際ワークショップに参加しました。Amazonはこのイベントのゴールドスポンサーの一社であり、Amazonの科学者たちはNIPSカンファレンスで承認された論文に基づいたテーマで講演を行いました。