デジタルが切り拓く中小企業の未来とAmazonのサポートを紹介する連載企画の第1回は、国際女性デーに合わせ、女性が活躍する企業の未来にフォーカスします。後編では、3人の女性セラーのデジタル戦略やウィズコロナを見据えた展望をご紹介します。*前編はこちらからお読みいただけます。
※本記事は、2021年3月29日に日本経済新聞および日本経済新聞電子版に掲載された記事を加筆したものです。
※本記事は、2021年3月29日に日本経済新聞および日本経済新聞電子版に掲載された記事を加筆したものです。
ビジネスを加速させたECとAmazonのサポート
約170年の歴史を持つ酒蔵の女将を務める「西山酒造場」の西山桃子さん、盆栽の産地・香川県高松市で盆栽の販売を行う「妙興」の高村雅子さん、そして、女性を応援するためのジュエリー制作・販売を手がける「naotjewelry」(ナオトジュエリー)の高原菜穂子さん。業種は異なりますが、彼女たちのビジネスを加速させたのはEC(電子商取引)を駆使したデジタル戦略でした。
高原さん「ブランド立ち上げ当初はイベントでの対面販売が中心で、1日の売上が数千円ということもありました。そんな状況を打破しようとECに販路を拡大すると、全国から注文が入り始め、一気に道が拓けました。売上が増加したことはもちろん、Amazonのカスタマーレビューではより多くの人の意見や感想を知ることができるので、商品開発にも役立っています」
高村さん「盆栽の愛好家を増やす方法を議論している中で、活路を見出したのがECです。自社サイトの『盆栽妙』(ぼんさいみょう)と並んでAmazonでも販売を行っています。盆栽妙は盆栽に興味のある人が訪れますが、Amazonはそうではない人も大量にアクセスするので、盆栽の認知を拡大する転機になりました」
西山さん「当社では2016年からAmazonでの販売を始めました。順調に売上を伸ばしていく中で、昨年から今年にかけて売上が倍増しました。コロナの影響を受けてEC利用が普及し、家飲み需要も追い風になったと思います。それに伴い、フルフィルメント by Amazon(FBA)はますますなくてはならない存在になっています」
FBAとは、Amazonの物流拠点に商品を預けることで、保管から注文処理、配送、返品に関するカスタマーサービスまでをAmazonが代行するサービスです。
西山さん「FBAのおかげで土日や連休に社員を休ませることができるうえ、業務効率化によって生まれた時間を新商品の開発などにあてて活用しています」
西山酒造場では社員全員で品質をチェックし、自由な意見やアイデアを求めている高原さん「以前は従業員総出で梱包から配送、返品対応までしていたので、FBAには本当に助けられています。スピーディかつ確実に商品を届けられるので、安心して商品開発に集中できるようになりました」
高村さん「当社でもFBAを利用して従業員の負荷が飛躍的に減りました。また、Amazonの担当者はユーザー目線でフラットなアドバイスをくださいます。担当者の『盆栽がプレゼントとして届いたらうれしいですよね』というひと言から、盆栽をギフトとして贈るというアイデアが生まれました。今ではギフトが売上の50%を占めるまでに伸長し、当社のビジネスの起爆剤になりました」
Amazonのカスタマーレビューも参考になると高村さん
Amazon担当者との会話が新商品のヒントにウィズコロナを見据えたコト消費と海外進出
国内のEC市場規模は右肩上がりの成長を遂げ、2019年には19.4兆円(前年比7.65%増)に拡大※1。コロナ禍の影響もあり、さらなる成長が見込まれます。
※1経済産業省「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」
※1経済産業省「令和元年度内外一体の経済成長戦略構築にかかる国際経済調査事業(電子商取引に関する市場調査)」
高村さん「去年はコロナ禍のためにお花見ができない人がほとんどだったと思います。そこで、母の日に桜の盆栽を贈る提案をしたところ、過去最高の売上を記録しました。こういう時代だからこそ、日本の情景を器の中に表現した盆栽の魅力が見直されていると思います」
コロナ禍が社会にもたらした価値変容も、3人は新たな取り組みへの好機として捉えています。西山酒造場と妙興に共通するのは、コト消費へのビジネス領域の拡大です。
西山さん「コロナ禍による価値転換によって、これまで以上に時間や体験に求める価値や質は高まると思います。当社の酒蔵は国の登録有形文化財に登録されていますので、そこをホテルにする計画を進めています。 酒蔵に泊まる体験を通して、日本酒の魅力をもっと多くの方に知っていただき、お客様の人生に花を添えることができればと思います」
高村さん「私たちも民泊やカフェ、盆栽の展示・販売を行う複合施設を作るため、900坪の土地を購入しました。加えて、隣接した1000坪の農地も取得しました。そこでは盆栽の若い担い手を育成し、盆栽の生産がビジネスとして成立する仕組みを作ろうと考えています」
「naotjewelry」の次なる一手は海外進出です。
高原さん「コロナ前と比べてAmazonでの売上は約3倍に伸び、海外からの注文も増えたので、本格的な海外進出を決めました。Amazonは世界中にマーケットプレイスがありますし、現地での配送や返品対応なども一括してサポートしてくれるので本当に心強いです。札幌の小さな工房で作ったジュエリーが、世界中の人のもとへ届く。今はそんな夢を思い描き、期待に胸を膨らませています」
彼女たちの取り組みは女性活躍という枠組みを越えて、ビジネスにおける多くの示唆に富んでいます。次回は新たな中小企業を取り上げ、海外進出における挑戦のドラマに迫ります。
~デジタルが切り拓く中小企業の未来~
Vol.1 彼女たちはいかにして道を切り拓いたか?(前編)
Vol.1 彼女たちはいかにして道を切り拓いたか?(後編)
Vol.2 なぜ、彼らは海外進出で成功を収めたのか?
Vol.3 コロナ禍で成功を収める中小企業の共通点とは?
Vol.4 常識を覆すヘルスケア製品はなぜ生まれたのか?
Vol.5 事業を受け継いだ彼らが 変革を成し遂げるまで
Vol.6 ヒット商品はいかにして生まれるか?
Vol.7 SDGsを背景にしたリユース市場の最前線
Vol.8 進化するEC市場、新たなDXで成功を掴む
Vol.9 地方自治体×Amazon。新たな地域活性化の形とは?
Vol.10 DXは老舗企業のビジネスをどう変えるか?
Vol.11 DXが生み出す地方創生の新しい形
Vol.12 なぜ、彼らのECビジネスは短期間で急成長したのか?
Vol.13 ECビジネスを加速させるブランディング戦略の新発想
Vol.14 中小企業のDXを加速させるAmazonのサポートとは?
Vol.15 中小企業のDXを支えるAmazon社員の想い
Vol.16 コロナ禍を乗り越えた飲食業のDX最前線
Vol.17 日本の中小企業が世界に羽ばたくために
Vol.1 彼女たちはいかにして道を切り拓いたか?(前編)
Vol.1 彼女たちはいかにして道を切り拓いたか?(後編)
Vol.2 なぜ、彼らは海外進出で成功を収めたのか?
Vol.3 コロナ禍で成功を収める中小企業の共通点とは?
Vol.4 常識を覆すヘルスケア製品はなぜ生まれたのか?
Vol.5 事業を受け継いだ彼らが 変革を成し遂げるまで
Vol.6 ヒット商品はいかにして生まれるか?
Vol.7 SDGsを背景にしたリユース市場の最前線
Vol.8 進化するEC市場、新たなDXで成功を掴む
Vol.9 地方自治体×Amazon。新たな地域活性化の形とは?
Vol.10 DXは老舗企業のビジネスをどう変えるか?
Vol.11 DXが生み出す地方創生の新しい形
Vol.12 なぜ、彼らのECビジネスは短期間で急成長したのか?
Vol.13 ECビジネスを加速させるブランディング戦略の新発想
Vol.14 中小企業のDXを加速させるAmazonのサポートとは?
Vol.15 中小企業のDXを支えるAmazon社員の想い
Vol.16 コロナ禍を乗り越えた飲食業のDX最前線
Vol.17 日本の中小企業が世界に羽ばたくために










