Amazonは2025年9月に、離れて暮らす65歳以上の親や親族の見守りや介護などのサポートに関与していると回答した516名を対象に、音声AIアシスタントの活用について調査を実施しました。調査の結果、見守り・介護の場面でAIアシスタントが幅広い用途で活用され、コミュニケーションの改善や精神的負担の軽減などで効果があると認識されていることがわかりました。

今回は、その調査結果でわかった、実際に見守りや介護の場面で使用され、便利だと感じられているAIアシスタントの使い方から、Amazon Alexa(アマゾン アレクサ)での使い方例を3つご紹介します。

高齢者の見守りや介護で便利なAmazon Alexa(アマゾン アレクサ)の使い方
その1:登録した連絡先への呼びかけ
その2:服薬・通院予定などのリマインダー
その3:照明・テレビ・エアコンなどの家電操作(スマートホーム)と定型アクション
6割超が音声AIアシスタント利用で「高齢者とのコミュニケーションが改善」「精神的/経済的負担が軽減」と回答

パステルピンクの壁を背景に、ベッドサイドの木製チェストに白いEcho Show端末が設置されている。側面は淡い水色。紫色のグラデーションの画面に「おはようございます 午前7:00です」の表示。
Amazon Alexaが搭載されているEcho Show 5(第3世代)

高齢者の見守りや介護で便利なAmazon Alexa(アマゾン アレクサ)の使い方 その1:登録した連絡先への呼びかけ

グレーの背景に、2台のEcho Show端末が向かい合って配置されたイラスト。端末の本体は黒、画面には人型を模したイラストが描かれ、互いに通話中の状態。上側の吹き出しに「アレクサ、お母さんにかけて」の文字。

今回のアンケート結果では、音声AIアシスタントが便利な理由の中で41.3%の方が回答したのが「音声・ビデオ通話」でした。

Amazon Alexaが搭載されたAmazon EchoやAmazon Alexaアプリを使って通話を行うことができます。通話機能の中でも見守りや介護の場面で特に便利なのが「呼びかけ」※1という機能かもしれません。これは、事前にAlexaアプリに登録した連絡先に自動的に通話をつなげ、コミュニケーションができる機能です。

「呼びかけ」機能を使用するには、Alexaアプリでご自身と連絡先のご家族が互いに呼びかけ許可をオンにし、「アレクサ、[連絡先名]に呼びかけて」と言います。この場合の「連絡先名」は、登録した連絡先の名称になるので、「おばあちゃん」や「おじいちゃん」など家族で呼びやすい呼称にしておくと便利です。また、呼び方に「ばあば」「おばあちゃん」「〇〇ばあちゃん」(〇〇はお名前や愛称)などバリエーションがある場合は、連絡先の関係欄に「祖母」「祖父」と登録すると、Alexaが認識しやすくなります。

例えば、「アレクサ、おばあちゃんに呼びかけて」と言うだけで、相手のEcho端末に自動的につながり、部屋の様子を確認したり、すぐに会話したりできます。そのため、スマートホンでの通話が苦手だったり、Alexaへの対応に不安がある方への連絡時にも役立ちます。また、画面付きのEchoであれば、お互いの顔を見ながら会話ができるので、物を見せて説明することもしやすくなります。

「呼びかけ」は、予めお互いを承認した相手とだけつながることができるので、離れて暮らすご家族とも安心して使用することができます。呼びかけ機能の設定についてはAlexaの呼びかけ機能の仕組みで確認できます。

※1:呼びかけ機能はオプショナルであり、初期設定で無効になっています。利用するには、Alexaアプリのデバイス設定で有効化する必要があります。


高齢者の見守りや介護で便利なAmazon Alexa(アマゾン アレクサ)の使い方 その2:服薬・通院予定などのリマインダー

山吹色の背景に、リング式カレンダーのイラスト。カレンダーの1マスにチェックマークがあり、その上に丸い吹き出しが重ねられ、中に目覚まし時計のイラストがある。

アンケート結果、音声AIアシスタントが便利な理由の中で35.7%の方が回答したのが、「服薬・通院予定などのリマインダー設定」です。

Alexaに呼びかければ、服薬や通院の予定などのリマインダーを簡単に設定することができます。

例えば、次のような感じでAlexaに言うだけで、Alexaがリマインドしてくれます。

服薬の場合:「アレクサ、毎日朝8時にお薬のリマインドをして」
通院の場合:「アレクサ、毎月第2木曜日の朝9時に病院のリマインドをして」
ごみ捨ての場合:「アレクサ、毎週月曜日と木曜日の朝8時に燃えるゴミのリマインドをして」

リマインダーの設定についてはAlexaでリマインダーを設定するで確認できます。


高齢者の見守りや介護で便利なAmazon Alexa(アマゾン アレクサ)の使い方 その3:照明・テレビ・エアコンなどの家電操作(スマートホーム)と定型アクション

グレーの背景、ランプ型の照明が上から下げられ、その下に黒い球体が置いてあるイラスト。ランプの傘は緑で、電球が光っている描写。左側の吹き出しに「アレクサ、リビングのライトをつけて」の文字がある。

アンケート結果では、音声AIアシスタントが便利な理由の中で33.3%の人が回答したのが「照明・テレビ・エアコンなどの家電操作」でした。

Alexaでは、Echoデバイスに、スマート電球スマートリモコンネットワークカメラなどのAlexa対応スマートホームデバイス(別売)をつなぎ、Alexaに話しかけることや、Alexaアプリなどで、それらのデバイスを操作することができます※2

スイッチまで行くことなく、声をかけるだけで照明などをつけることができるのは、とても便利です。例えば暗闇のなかでも、「アレクサ、電気をつけて」と話しかければ、ライトをつけることができます。

またAlexaが搭載されたEcho Dot(第5世代)Echo (第4世代)には温度センサーが搭載されているので、エアコンなどのスマートホーム製品と連携して、設定した室温になると自動的にオン・オフすることもできます※2

スマートプラグを使えば、すでに家にある扇風機や電気スタンドなどをAlexaやAlexaアプリを介して操作することが可能です※3

また、定型アクションを設定すれば、例えば「アレクサ、おやすみ」と言うだけで、テレビや照明を一度にオフにすることも可能です※4

どんな種類のスマートホームデバイスがあるかは、こちらのAlexaスマートホームからご覧いただけます。照明・テレビ・エアコンなどの家電製品を操作する方法は、スマートホーム製品をAlexaに接続するで確認できます。

Alexaを搭載したEchoシリーズについてはこちら

※2:Alexa対応スマートホーム製品(別売)と事前の設定が必要です。Alexa非対応の家電については、Alexa対応のスマートリモコン等を使用する必要があります。
※3:電熱機器(電気コンロや電熱ヒーターなど)に使用しないでください。
※4:事前に定型アクションの設定が必要となります。定型アクションの設定方法は、AlexaアプリでAlexa定型アクションを作成するで確認できます。


6割超が音声AIアシスタント利用で「高齢者とのコミュニケーションが改善」「精神的/経済的負担が軽減」と回答

今回の調査では、見守り・介護における音声AIアシスタントの使用頻度については、6割(61.9%)の利用者が毎日使用していると回答しました。

さらに音声AIアシスタントを見守り・介護に利用したことによる変化については、「音楽などのエンターテイメントを楽しむ時間が増えた(68.2%)」「見守り・介護をしなければという精神的な負担が軽減した(66.7%)」「見守りサービス費用などの経済的負担が軽減した(65.1%)」「発話・発声する機会が増えた(65.1%)」「高齢者とのコミュニケーションが改善した(62.7%)」などが上位に挙がりました。

調査結果からは、離れた高齢者の見守り・介護をしており、日常的に音声AIアシスタントを活用している調査対象者にとって、音声AIアシスタントは見守りのサポートからコミュニケーションの活性化まで、一定の効果を上げていると認識されていることがうかがえます。

調査結果は、Amazonが発表した「離れた高齢者の見守り・介護における音声AIアシスタント活用」調査からお読みいただけます。

なおAmazonは、音声AIアシスタントAlexaのテクノロジーを大型施設などに一括して導入するサービス、Alexa Smart Properties(アレクサ・スマート・プロパティ、ASP)を2023年末から国内で提供を開始しています。Alexa Smart Propertiesは、Amazonと契約するソリューションプロバイダを通じて、北海道から九州まで全国の高齢者向け介護施設や住民の高齢化が進む地方自治体に導入、活用されています。

Alexa Smart Propertiesの各施設や自治体などでの事例は、Alexa Smart Propertiesについてでご覧いただけます。

「離れた高齢者の見守り・介護における音声AIアシスタント活用」調査概要
調査名:「離れて暮らす高齢者の見守り・介護における音声AIアシスタント活用実態調査」
調査方法:インターネット調査
調査対象地域:日本全国
調査対象:離れて暮らす65歳以上の親や親族の見守りや介護などのサポートに関与していると申告した516名
調査期間:2025年8月1日(金)~8月3日(日)
本調査は、アマゾンジャパンがウェーバー・シャンドウィック(再委託先:マクロミル)に委託し実施しました。

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