お店にお買い物に行ったのに、お目当ての商品が売り切れていてがっかりしたことはありませんか? 誕生日パーティーのプレゼントのためのおもちゃ、お気に入りの朝食用シリアル、あなたに合うサイズの靴などなど。お店のオーナーも、お客様が必要とされる商品をご提供できないことは辛いのです。では、お店のオーナーは、どうやってあなたをがっかりさせないようにしているのでしょうか? それはデータの活用です。

Amazon以外の店舗でも、店主は、お客様が何を購入するのかを研究しています。何がいつ売れているのか、お客様が何を求めているか、どんなブランドが流行っているのか、どんな広告や宣伝がお客様を惹きつけるのかなど、その内容はさまざまです。店主はお客様に注意を向けることで、こうしたすべてのこと、そしてそれ以上のことを知ります。この経験に基づいたデータがあるからこそ、お客様が欲しいと思う商品を、お客様が欲しいときにご提供できるのです。こうした他の店舗と同様に、Amazonはデータを活用して、お客様が欲しい商品を特集し、お客様が素晴らしい商品を見つけることをサポートし、そのために十分な在庫があることを常時確認しています。

しかし、私たちはそれだけにとどまりません。Amazonでの販売データを活用し、現在では世界のAmazonでの商品販売売上の約60%を占める数百万におよぶ販売事業者様の販売を支援しています。例えばAmazonでのお客様の購買傾向に関するデータを活用し、売れ筋ランキングや関連商品のおすすめ、カスタマーレビューなどの機能などを通して、販売事業者様の商品を宣伝、アピールしています。

売れ筋ランキング 部門別
Amazonランキングは1時間ごとに更新され、誰でも簡単に確認できます

また販売事業者様の販売を支援するために、在庫が不足していないか、販売機会を逃していないかなどが確認できるような重要なデータを直接、ご提供しています。さらに販売事業者様の売上や、販売商品を閲覧しているお客様の数、転換率などの豊富なデータもご提供しています。

販売事業者様がAmazonのお客様に最高のサービスをご提供できるように、私たちは販売に関する詳細なデータを共有しています。例えば、ブランドオーナーである販売事業者様は、Amazonで最も人気がある検索用語、その検索頻度、その用語を検索した後にお客様がクリックした上位の商品などの情報を取得いただけます。また、他のどんな商品が自社の商品と並んで購入されることが多いのかもお伝えします。そして、Amazonのお客様が自社の商品を購入する可能性が高い時期や、お客様が自社の商品を再び購入する頻度をブランドオーナーにお伝えすることで、お客様のお買い物の傾向や習慣を示す「お買い物の旅(カスタマージャーニー)」を理解し、販売に生かしていただきたいと考えています。

また、そうしたお客様のお買い物の傾向に関する情報をご提供し、販売事業者様が広告投資を最大限に活用できるための新しいツールを継続的に開発しています。この過去2年間で、より魅力的な商品詳細ページのコンテンツから、より使いやすくなった価格改定ツールまで、販売事業者様向けに350以上の新しいツールを発表してきました。販売事業者様は、Amazon出品大学でこれらの機能やその他の機能についてセルフサービスで学習することができます。

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私たちは、販売事業者様にAmazonのデータを共有しているだけではありません。私たちはもう一歩踏み込んで、Amazonで何が売れているかを世界に発信しています。すべての商品について商品詳細ページに売れ筋ランキングを掲載し、Amazonランキングも公開しています。例えば、あなたが電気圧力鍋などの新商品を開発しようと考えている場合、Amazonでは、どの商品が人気なのかを簡単に見ることができます。この透明性の高さが、ブランドを立ち上げたり、事業を成長させたりすることにおいて、Amazonが最適な場所である理由の一つです。

徹底した分析を行い、販売したい商品の正確な調査を行うために必要なデータはすべて、さまざまなサービスを通じて誰でも簡単に入手できます。私たちは、販売事業者様やブランドの皆様を支援するためのデータを多くご提供していると確信していますし、それは個々の販売事業者様がAmazonで成功している理由の一つとなっています。しかし、販売事業者様やブランドの皆様は、Amazon以外での販売など、他にも多くの情報源を持っていることも私たちは認識しています。Amazonが最大のストアを展開している米国でも、小売購入の大半はAmazon以外の店舗で行われています。Amazonは小売売上高のわずか4%ほどしか占めていません。販売事業者様は、ビジネスを成長させるための知見を得るために、ニールセンやNPDおよび多くのセグメントに特化したデータプロバイダーといった第三者のビジネス・インテリジェンス企業を頼ることがよくあります。これらの企業は、業界横断的な購買行動を集計し、業界全体に幅広い知見をご提供することで、販売事業者様が平均販売価格、総販売数、そして数万点の最も人気がある商品の売上げなどの詳細データを見つけられるようにしています。

売れ筋ランキング カテゴリー別
Amazonランキングは1時間ごとに更新されます

販売事業者様や世界中の他の多くの小売事業者の皆様と同様に、Amazonもデータを活用してビジネスを展開しています。例えば、最も人気がある商品の在庫を確保したり、お客様に大きな価値を提供するブランド商品のストアを作成したり、素晴らしい新商品をすぐにお客様に見ていただけるよう自動化された商品の販売支援など、皆さんのためにAmazonのストアを継続的に改善するため、集計されたデータを活用しています。もちろん、お客様や販売事業者様を不正行為から保護するために、個々の販売事業者様に関する情報も確認しています。しかし、私たちにとってデータを使用しないことは、私たちがデータを使用して何をするのかと同じくらい重要なことです。小売事業者様や販売事業者様の売上を含むAmazonのストア全体のデータを集計することは、お客様に喜んでいただき、販売事業者様の成功をサポートすることに役立っていますが、販売事業者様が自社のビジネスのデータをAmazonに託されていることを長い間認識しており、Amazonはその信頼を受けていることを真摯に受け止めています。Amazonでは、プライベートブランドチームが個々の販売事業者様のデータを使用することを禁止する厳格なポリシーを設けています。私たちはこれらのポリシーについてチームにトレーニングを行い、チームの法令順守を監査しています。この方針に基づくことで、販売事業者様にとって最も気がかりなことを保護しながら、Amazonのストアを改善していくことができます。

私たちの継続的な取り組みは、幅広い品揃えと厳しい競争によって価格を低く抑えられるメリットを享受できるお客様だけでなく、販売事業者様にとっても、事業者様のビジネスを成長させるために必要なデータやツールをご提供しながら、一方で情報を保護するといった意味において、素晴らしい体験をご提供していくことができるかにかかっていると考えています。

この記事は、9月4日にアメリカ版のAmazon Blog Day Oneで発表された記事の翻訳です。