“「今日この話を聞いた人の中から、データサイエンティストが生まれてくれればうれしいです。そして願わくば、将来一緒にAmazonで働けたらと思っています」”
Amazon社員 山本雄介さん

STEM教育の推進は、現在Amazonが注力している社会貢献活動の1つです。STEMとは科学(Science)、技術(Technology)、工学(Engineering)、数学(Mathematics)の頭文字をとったもの。これら4つの分野を軸に、子どもたちに学びの面白さを知ってもらうことがSTEM教育です。

この取り組みの一環として、中高生向けのプログラミング教室を開催する「Life is Tech !」へのご協力によって実現したのが今回のイベントです。2月2日から4日までの3日間、目黒のAmazonオフィスに広尾学園中学校・高等学校の生徒82名が集まりました。

参加者たちがプログラミングを学ぶ中、2日目に特別ゲストとして登場したのが「Team Ninja」(https://blog.aboutamazon.jp/as_65_teamninja)のメンバーである山本雄介さんです。「実は先週まで、Amazonのトップページに私の写真が載っていたのです」と言いながら記事をスクリーンに写すと、会場からは驚きの声が上がりました。

中高生にデータサイエンスの魅力を伝える
講演する山本さん

「今日のテーマは、21世紀で最も“セクシー”な職業、データサイエンティストについてです」と言って講演を始めた山本さん。自らの専門であるデータサイエンスの仕事の魅力について話してくれました。一般的にはなじみのない言葉ですが、山本さんはどのように説明してくれるのでしょうか。

「データサイエンスでは、大きく分けて2つのことができます。1つは、データを使って未来を予測すること。もう1つは、データの中に隠れたパターンを見つけ出すことです」

たとえば、ある商品が今後半年間でどのくらい売れるのか。また、どういう条件のときにどのくらいの値段で売れるという法則性があるのか。それらを導き出すにはテクノロジーの力が必要です。「では実際に予測を作るまでのプロセスを見てみましょう」と、データ分析の実演の様子がスクリーンに映し出されていきます。あっという間に1つのグラフが出来上がりました。

中高生にデータサイエンスの魅力を伝える
講演する山本さん

「ここで気がついてほしいのは、すべてがプログラミングによって進められている点です。今回はPython(パイソン)という言語を使ってコードを書きました。このように、データサイエンスはプログラミングと密接に関わっています」と、参加者たちが学んでいるプログラミングとの関連性を見せてくれました。

「また、分析するデータは数字だけではありません」と山本さんは続けます。スマートスピーカーのAmazon Echoでは音声を分析しますし、レジなしストアのAmazon Goでは動画や画像の分析を行っています。「データサイエンスが企業の経営に与える影響はとても大きく、世界的なビジネス誌の中で『21世紀で最もセクシー(魅力的)な職業』と紹介されました」

中高生にデータサイエンスの魅力を伝える
会場の様子

そんなデータサーエンティストには、どうすればなれるのでしょうか。山本さんは「絶対の正解はありません」と言います。山本さんの場合は、高校生の時に株価の予想に興味を持ったことをきっかけに、イギリスの大学の数学科に進学して統計や確率を学んだのだそうです。

「データサイエンティストになった後に大切なのは、常に大量のデータへアクセスできる環境に身を置くこと。そして、異なる分野の人たちと知識を交換しながら自分のスキルを高めていくことです。その意味において、膨大なデータと多様性あるメンバーを持つAmazonは、データサイエンスの仕事をするのに最高の場所だと言えます」

中高生にデータサイエンスの魅力を伝える
手前から、山本雄介さん、藤原俊明さん、ジャスパー・ウェンさん

難しいテクノロジー関連の単語が多く出た講演でしたが、参加者の誰もが真剣な顔つきで山本さんの話に聞き入っていました。最後の質疑応答の時間では、山本さんのこれまでのプログラミング経験や、Amazon社内の部門分けに関する質問をはじめ、「Amazon Goにクレジットカードを持たない人が入ったらどうなるのか」といった素朴な疑問も出て、会場は笑顔で包まれました。

「過去に何度か講演を行ったことはありましたが、中高生の前で話したのは今回が初めてです。前提知識がない人でも理解できて、興味を持ってもらえるようにと内容を考えました。またAmazonで同じような機会があるならば、次回はぜひ別の分野でデータ分析を行っているメンバーにも話してほしい。そうやって新しい発見が広がっていけばと思います」