今年の9月20日から26日は動物愛護週間です。Amazonでも対象商品の売上の一部を動物保護団体へ寄付する「保護犬・保護猫寄付キャンペーン」が9月1日からスタートしています。

そこで今回は、ペットや身近にいる動物について考える機会が増える今、Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラムの活動をリードするAmazon ペット用品事業部の西山千史さんと山口直人さんに、同支援プログラムの活動の経過や反響、今回制作した動画(『迎え入れたい明日につながる』篇)に込めた想い、撮影エピソードや見どころについて、うかがいました。2023年9月1日から10月31日まで開催中の「保護犬・保護猫寄付キャンペーン」についてもご紹介します。

Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラムの活動を振り返って

Amazonでは、より多くの人とペットが、より長くより快適に暮らせる社会の実現に貢献したいという想いから、2019年6月に「Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム」*を開始。2023年6月で5年目を迎えました。
*2021年8月に名称変更

Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラムとは、犬や猫を保護する動物保護施設を支援する取り組みです。それぞれの施設によって作成された「ほしい物リスト」から商品をご購入いただくことで、支援物資として各施設で生活する犬や猫に届けられます。  

当プログラムでは、これまで多くの方々にご支援をいただき、登録団体・施設は303団体、支援いただいた物資の数は269,300個を超えました(2023年7月末時点)。このプログラムによってお客様の支援の輪、そして保護犬・保護猫関連団体・企業の皆様との輪も年々大きく広がってきています。

Amazonでは、当プログラムを通じて、動物保護施設や保護犬・保護猫の存在を広く周知するとともに、保護犬・保護猫を迎え入れることをサポートする獣医師にメールにて相談いただくことが可能です。(24時間受付、ただし獣医師からのお返事は以下時間内に対応させていただきます。月~金9:00~12:00 / 13:00~17:00 祝祭日除く)。また、保護犬・保護猫を迎え入れた飼い主の愛称として「迎え主」という名称を広める活動も行っています。  

こうした取り組みをリードしているのが、Amazon ペット用品事業部の西山千史さんと山口直人さんです。

公園に立つ男性と女性
Amazon ペット用品事業部の西山千史さんと山口直人さん

まずは、当プログラムを立ち上げたきっかけについて伺いました。

西山さん「動物保護団体の活動は主にボランティアに支えられており、つねに物資や資金を必要としています。こうした課題を改善することで、かけがえのない命を救う手助けができればと考え、当プログラムを開始しました」

日本以外のAmazonでも前例のない初めての試みだったため、どのようなプログラムであれば動物支援に貢献できるかをゼロから考える必要があり、さまざまなハードルがあったと振り返ります。

山口さん「当初、保護犬・保護猫の領域において専門的な知識がないなか、保護犬・保護猫に携わる人たちが本当に必要としているものを正しく提供していくために、専門的な見解をお持ちの一般社団法人Do One Good、公益社団法人アニマル・ドネーション、株式会社PETOKOTOの3者からご協力いただくとともに、多くのことを学ばせていただきました。日本の保護犬・保護猫たちにとって本当に役に立つことはなにか、専門的な現場、および現場に近い皆様のご意見もいただきながら、叶えていくことを大切にしていました」

紺色のシャツを着た男性
Amazon ペット用品事業部 山口直人さん

Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラムを継続する意義
また、今日まで当プログラムを継続できた理由について、胸中をこう明かします。  

西山さん「『より多くの人とペットがより長く、より快適に暮らせる社会を作る』というビジョンのもと、1匹でも1人でも多くの犬猫と、迎え主さんに幸せになってもらいたいという想いを持ち続けられたことですね。そして何より、私たちの想いに強くご賛同いただき、本プログラムを通して動物保護施設へご寄付いただいたお客様や、パートナーシッププロジェクト『つなぐ絆、つなぐ命』を通して、ともに活動させていただいている環境省の皆様、プログラムの運営にご協力いただいている団体様・企業様のサポートのおかげだと考えています。あらためて心から感謝申し上げます」

日々活動していく中で、当プログラムにご参加いただいている動物保護施設の方々から、保護犬・保護猫たちの生活にどのように寄付が役立てられているかをご連絡いただいたり、お礼のメッセージをいただいたりすることもあるそうです。

山口さん「現場を日々見ることはできない私たちでも、こうしたご連絡や、時にお手紙を団体様からいただくことで、当プログラムが保護犬・保護猫の命を救う一助になっていることを改めて感じることができ、励みになっています」


動物保護施設の方々からの声
さらに、今回制作した動画『迎え入れたい明日につながる』篇の撮影にもご協力いただいた動物保護施設の方々に、当プログラム登録後の変化や感想をお聞きしました。

犬用のクッションをくわえている子犬2頭
写真提供:NPO法人 Wonderful Dogs

「以前はこちらから『このメーカーのこれが必要』ということは、なかなか言いづらかったのですが、 支援プログラム登録後は、本当に必要なものを支援していただけるので、とても助かっています」(NPO法人 Wonderful Dogs 代表 岩渕友紀さん)

白いカーペットの上に座っている2匹の猫
写真提供:NPO法人 ねこひげハウス

「動物愛護団体の多くは寄付やサポートが薄く、食べさせてあげるだけで精一杯となります。フードやトイレ用品などの消耗品が優先ですが、それ以外にも保護動物の娯楽品(爪研ぎやオモチャやベッドなど)や事務用品も募らせていただき、適正な動物福祉と運営にもつながっています。おかげさまで保護された犬猫たちの笑顔があふれています」(NPO法人 ねこひげハウス 代表理事 石川砂美子さん)

たくさんのあたたかい気持ちやメッセージが、施設で働くスタッフの皆さんの励みになっているといった声もいただきました。


保護犬・保護猫 寄付キャンペーン

また、支援プログラムの一環として、9月1日から10月31日までAmazon.co.jpで販売する対象商品の売上の一部を動物保護団体へ寄付する「保護犬・保護猫 寄付キャンペーン」が開催されています。キャンペーンページから賛同メーカー各社の対象商品をご購入いただくと、期間中の売上の2%相当額のAmazonギフト券を「Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム」にご登録いただいている動物保護団体へお届けします。

保護犬・保護猫 寄付キャンペーン

西山さん「多くのお客様の普段のお買い物が保護犬・保護猫の支援につながるよう、ペットフードやトイレ用品、おもちゃ、おやつなど、幅広いペット用品がキャンペーン対象となっています。ぜひ、そちらものぞいてみてください」


動画『迎え入れたい明日につながる』篇の制作の経緯やストーリーに込めた想いとは?

動画『迎え入れたい明日につながる』篇を制作するきっかけは何だったのでしょうか?

西山さん「当プログラムについてもっと知っていただき、支援が足りていない団体様と、支援をしたいと願う支援者様をおつなぎするきっかけをつくりたいという想いからです。『通販をメインに事業展開しているAmazonが、なぜ動物保護団体を支援しているのですか?』と驚きの声をいただくことがあります。プログラムの趣旨をご説明すると、『素敵ですね』『もっと早く知りたかった』と好意的に受け止めていただいています。そこで、当プログラムをわかりやすくお伝えするために動画にまとめようと考えました。昨年発表した保護犬・保護猫を迎え入れた飼い主の愛称『迎え主』も、動画の中に織り込みました。保護団体への支援や迎え入れることを、より身近に感じていただければ幸いです」

公園の中に立つ女性
Amazon ペット用品事業部 西山千史さん

Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム 「迎え入れたい明日につながる」篇

Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム 「迎え入れたい明日につながる」篇

特に注目して見ていただきたいのは、ストーリーです。

山口さん「まさにご支援いただいているお客様と保護犬・保護猫支援団体の間で、日々起こっていることを描いた動画となっています。ぜひこのエピソードのその先に起きうるであろう、家族と保護犬たちとの出会いと幸せな姿まで、想いをはせていただければと思います」

アイリッシュコーギーのような風貌の犬

撮影は実際の保護犬・保護猫施設を舞台で
今回の動画では、当プログラムにご参加いただいているWonderful Dogs様、ねこひげハウス様のご協力のもと、保護犬・保護猫施設を舞台に撮影を行いました。

Amazon 保護犬・保護猫 支援プログラム

山口さん「撮影中にAmazonの段ボールを持って保護犬たちのところへ行くと、犬たちが喜びながら駆け寄ってくるのです。演技ではないありのままの姿に、実際の現場でもこんなふうに保護犬・保護猫たちが喜んでくれているのかと想像し、あらためて当プログラムの重要性を実感しました」

子役の少女が犬とたわむれている

娘役の役者さんは、偶然にも実際に元保護猫の「迎え主」さんです。彼女の自然な演技にもぜひご注目ください。


今後は保護犬・猫たちを迎え入れる「迎え主」に向けたサポートも拡大

Amazonではこれまで、保護犬・保護猫の迎え入れに関してさまざまな取り組みを行ってきました。

2021年8月、保護犬・保護猫の迎え入れに関して質問やお悩みに対応するために、Amazon専属獣医師による無料でのメール相談を開始。保護犬・保護猫 支援プログラムのページからメールをお送りいただくと、獣医師がさまざまなお悩みにお答えします。

2022年9月には環境省パートナーシッププロジェクト「つなぐ絆、つなぐ命」の一環として、保護犬・保護猫関連団体・企業の公益社団法人アニマル・ドネーション、一般社団法人 Do One Good、株式会社PETOKOTOの後援と、ペット関連用品メーカー各社様の賛同により開催した「保護犬・保護猫 Welcome Family Campaign ~両想いで家族になろう~」を通して、募集・審査の上、保護犬・保護猫を迎え入れた飼い主の愛称として、「迎え主」という名前を発表しました。

従来、保護犬・保護猫を迎え入れた飼い主を表すのに、「里親」という言葉が使用されることが多かったのですが、「里親」の本来の意味は親権(所有権)を持たない親(飼い主)表す言葉。保護犬・保護猫を迎え入れる飼い主を表す適切な言葉を一般公募して決まったのが、「迎え主」です。

西山さん「この迎え主という愛称を通して、保護犬・保護猫の迎え入れをより身近に感じていただけるような活動とともに、迎え主の皆さんに向けたサービスも拡充したいと考えています」

公園に立つ女性。西山さん

また、2023年3月17日にはKindleダイレクト・パブリッシングにて『家族になろうね みんなのウェルカムストーリー』を出版し、250円(税込)で販売中です。ご自身やご家族・ご友人などがこれまでに保護犬・保護猫の受け入れをご経験された方々を対象に、保護犬・保護猫を家族として迎え入れた際のストーリーで、note公式コンテストで受賞した作品を集めた書籍です。売上は公益社団法人アニマル・ドネーションを通じて、動物福祉に役立てられます。

多くの皆様のご協力に深く感謝し、今後もさらにAmazon 保護犬・保護猫 支援プログラムを通じて、関係団体や企業、当プログラムの登録団体、迎え主のサポートを実施。保護犬・保護猫を迎え入れることが当たり前の選択肢の1つとなる社会環境づくりを目指していきます。

そのほかのAmazonのニュースを読む