大根とマグロとほうれん草の煮物、八宝菜、玉ねぎとオクラとマグロの煮物、ポテトサラダ、スープ。これらは、セカンドハーベスト・ジャパンの「ハーベストセントラルキッチン」における、ある日の炊き出しメニューの一部です。
セカンドハーベスト・ジャパンは、まだ食べられるのに、さまざまな理由で処分されてしまう食品を引き取り、人々へ届ける活動を行うフードバンクです。同団体は、食品メーカーや農家、個人などから、まだ充分食べられるにも関わらず、様々な理由で廃棄される運命にある食品を引き取り、それらを児童養護施設の子どもたちや、DV(ドメスティック・バイオレンス)被害者のためのシェルター、さらに路上生活を強いられている方たちのもとに届ける活動を行っています。
Amazonは、日本においては2008年に「食品・飲料ストア」を立ち上げて以来、食品・飲料事業に注力しており、2017年4月には、生鮮食品や日用品をまとめてお届けするサービス「Amazonフレッシュ」の提供を開始しました。生鮮食品に日々向き合っているAmazonフレッシュチームの有志メンバーは、2017年9月より、セカンドハーベスト・ジャパンのボランティア活動へ自発的に参加を始めました。この活動では、食事提供支援を求めている方々に向けて配布するお弁当や、毎週土曜日に上野公園において路上生活者の方々に提供する温かい食事の事前準備として、野菜を切ったり、具材を混ぜたり、お弁当用パックに詰めたりといったことを実施しています。
このボランティア活動に参加したAmazonフレッシュチームのメンバーからは、「いま準備しているこの食事が、一人でも多くの方々に届くといいなという想いを抱きながら作業をしました」といったコメントや、「ボランティア活動参加前にオリエンテーションを受けて、こういった食事提供を必要としている方々が多数いらっしゃるのだということを改めて実感しました」といった感想が寄せられました。
セカンドハーベスト・ジャパンのキッチン担当者の武田 幸佳氏は、「Amazonフレッシュチームの皆さんは、毎回楽しそうにこのボランティア活動に参加してくださっています。メンバー同士で協力しながら、また、自発的に次の作業をどんどん探していく姿勢は、通常の業務で培われたものなのだろうか、といったところも垣間見えました。」と述べました。
食品ロスの削減は、製造事業者だけではなく、流通・小売事業者、そして一般消費者の方々や自治体なども含めて、日本の社会全体で取り組んでいくべき課題となっています。「私たちAmazonに出来ることは何か?」ということを常に念頭に置いた上、Amazonは企業として食品ロスの削減に真摯に取り組んでいくとともに、社員一人ひとりが自発的に参加できる活動として、このボランティア活動への参加の輪を徐々に広げていきたいと考えています。