九州各地に甚大な被害をもたらした熊本地震から2年。
Amazonは災害が起きた直後から様々な取り組みを通じて、被災された皆様の支援を行ってまいりました。
昨年4月には熊本県と産業振興及び地域活性化を目的とした協定を締結。この協定に基づいて、熊本県の生産者の皆様との商談会を開催したり、Amazon.co.jp上で熊本県の特産品をご紹介する熊本県フェアを開催したりと、継続的に復興支援に取り組んでいます。
協定締結から1周年を迎えた今年は、熊本県と南阿蘇村との連携のもと、2つの取り組みを開始しました。
まずは、Nipponストアで3月から開催している南阿蘇フェアです。
南阿蘇村と近隣地域は、被災地域の中でも土砂災害が最も深刻で、今もなお、道路などインフラの復旧作業が続いています。震災以降、観光客や産品の販売の減少が続いているとの相談を受け、Amazonでは、南阿蘇地域の『創造的復興』の一助となるべく、南阿蘇グルメの商流拡大を支援させていただきました。
担当チームが直面したハードルのひとつが、商品の状態でした。「現地で紹介いただく商品には、近隣が主な流通範囲でJANコード(日本工業規格(JIS)制定の標準商品表示)・画像・説明などがない、という商品も多くありました」と、南阿蘇フェアの企画を手がけた食品&飲料事業部の横丁瞳さんは言います。
「しかし、現地での商談会を皮切りに、『フェアを通して全国のお客様に南阿蘇を発信する』という1つの目的に対し、村役場、事業者、卸企業、Amazonとが協力して取り組み、短期間にいくつもの課題を解決しました」
様々な苦労の末に開催が実現した南阿蘇フェアでは、新たに登録された70以上の商品をはじめ魅力的な商品が取り揃えられています。
また、フェア開催にともない、3月下旬には、アマゾンジャパン合同会社の目黒本社の社員食堂a2zで「南阿蘇ウィーク」を開催。ランチやマルシェを通じ、多くの社員が南阿蘇を応援しました。
地元からは「フェア開始後に注文が続き、事業者が目に輝きを取り戻している」とコメントをいただいています。
また、協定締結から1周年の企画として、熊本地震に関するKindleコンテンツの無料配信を開始しました。
この企画は、過去の震災の記憶を風化させず後世に伝えると同時に、未来に向けて防災情報を広く普及させたい、という、熊本県・南阿蘇村・Amazonの共通の願いから、三者が様々な議論をかさねて実現したものです。
左は南阿蘇村役場が記録・保存を目的として制作した『平成28年熊本地震 災害記録誌』、中央は道の駅「あそ望の郷くぎの」が震災直後に行った被災者対応の記録をAmazonが編集した書籍 『熊本地震、そのとき道の駅は~地元道の駅の取り組み~』です。いずれも、戦争や災害、社会問題にまつわる人々の記憶をデジタルアーカイブしていくAmazon.co.jpのプロジェクト「記憶の継承」特設サイトにてご紹介しています。
また、この2冊と同時に、熊本県が発行する『防災ハンドブック(熊本県)』も無料配信しています。
Kindleチームで3冊の配信作業を手がけた鈴木順子さんは、「素晴らしい企画のお手伝いをさせて頂けたことをとても嬉しく思います。配信された3冊を通じて、一人でも多くの方に防災の意識を高めていただければと願っています」と言います。
4月に開催されたAmazonの社員のための集会All-Hands Meetingでは、Amazonと熊本県の様々な取り組みを社員にも広く知ってもらうため、なんとサプライズゲストとして熊本県の営業部長兼しあわせ部長、くまモンが登場。4月に社員食堂a2zで開催された「熊本ウィーク」をアピールするとともに、くまモン体操で会場をおおいに盛り上げていただきました。
Amazonは今後も熊本県の『創造的復興』の一助となるべく、様々な形で復興支援に取り組んでまいります。