東北の新しい世代の若者たちにAmazonのカルチャーを知ってもらい、被災地を盛り上げていくことに貢献できればと願っています
「地球上で最もお客様を大切にする企業であること」をビジョンとして掲げるAmazonにとって、お客様が生活する地域コミュニティへの貢献は重要なミッションです。災害被災地への支援活動もその1つ。
今回、アマゾンジャパンが協力した「TOMODACHIイニシアチブ」とは、2011年に起きた東日本大震災の復興支援をきっかけに誕生した公益財団法人米日カウンシル-ジャパンと在日米国大使館が主導する官民パートナーシップです。
本プログラム「TOMODACHI世代グローバル・リーダーシップ・アカデミー2019」は次世代を担うリーダーの育成を目指し、『世界が羨む東北の10年後』をテーマに開催されました。去る3月8日、東北出身の14名の高校生と大学生が、アマゾンジャパンでフィールドトリップを実施しました。
「お客様のために常にイノベーションを生み出していくために、Amazonでは2つのことを大切にしています」と話すのは、パブリックリレーションズ シニアPRマネージャーの今井久美子さん。
学生グループが訪れたのは、2018年9月に新設されたアマゾンジャパンの東京本社オフィスです。このオフィスでは、Amazonの先進的な取り組みを体感することができます。
「私たちが大切にしていること、その1つ目は『ダイバーシティ』です。性別、国籍、宗教など多様なバックグラウンドを持った人が集まり、それぞれの才能や考え方を尊重し生かすことが、イノベーションをもたらすと考えています」
「この部屋に入ってみてください」と言って案内したのは、家具も何も置かれていない小さな個室です。今井さんが「ここは礼拝室として利用されています」と説明すると、学生たちは驚いた顔で部屋中を見回しました。
また、医務室やトイレには男性用、女性用と並んで「オールジェンダー」(性別に関係なく利用可能)の個室があります。これにも学生たちは不思議そうな表情。「アマゾンジャパンのオフィスでは、多様性ある人材や働き方を受け入れるための施設を備えています」と今井さんは続けます。
「2つ目の大切にしていることは“Well Being”、つまり心と体の健康です。社員が健康で、かつそれぞれの個性が生かされる環境がなければ、お客様にとって良いイノベーションは生まれません」
無添加の食材を使ったヘルシーなメニューが自慢の社員食堂や、疲れた時に利用するマッサージルーム、仮眠室、気分をリフレッシュできる「茶室」風のテーブルなど、心身の健康をサポートするための施設を紹介します。
「緑がとても多いことに気がつきましたか。オフィス全体で600種類以上もの植物を配置しています。すべて本物ですよ。リラックスした開放的な環境では社員同士のコミュニケーションがより活発になり、新しいアイデアが生まれます」
「アマゾンジャパンでは、各人が好きな場所で仕事ができる『フリーアドレス』や、出社する時間を定めない『フルフレックス』の制度を採用しています。在宅で働くことも可能で、個々人の状況に合わせて最も良いパフォーマンスが発揮できる環境を整えています」
参加した学生からの「オフィスの壁が黒板やホワイトボードで作られているのはなぜですか」という質問には「新しいアイデアを思いついた時に、その場ですぐに書きとめられるようにするため。突き詰めればすべてがイノベーションにつながっています」と今井さんは答えます。
最後に、「今回のプログラムでは『世界が羨む東北の10年後』を考えることがテーマとなっています。Amazonは10年後にどのようなイノベーションを起こしていくと考えられますか」という質問に対して今井さんは、「Amazonでは次々と新しい技術やサービスが生まれ、たった数年であっても状況が大きく変化します。ですがその中で、変わらないものもあります。お客様を起点に考え、長期的な目線で事業を進めていくことです。来年20周年と迎えるアマゾンジャパンは日本の産業界の一員として、これからも社会に貢献していきたいと考えています」と締めくくりました。
福島県の高校に通う森優衣さんは、フィールドトリップを終えての感想をこう語ってくれました。「アマゾンジャパンのオフィスはとても居心地が良く、見ているだけで楽しかったです。良い環境をつくり、人を喜ばせるためには何が必要なのかを学ぶことができました。多様性という意味では、東北にもさまざまな人が住んでいます。人はみんなあたたかく、私は今の東北が大好きです。先日、被災地である福島県のいわき市を訪れたところ、人通りが少なく、まるで時が止まっているかのようでした。私は将来この場所をもっと暮らしやすい場所にして、たくさんの人に帰ってきてもらう活動をしていきたいです」
また、米日カウンシル-ジャパンの事務局長、津田順子さんは今回のプログラムについてこのように話します。「このたびはアマゾンジャパンのすばらしい企業文化に触れる機会をいただき、心より御礼申し上げます。Amazonのイノベーションと働き方に対する先進的な取り組みは、学生たちが考える『世界が羨む東北の10年後』に大きなヒントを与えてくださいました。被災地支援に積極的に取り組むアマゾンジャパンと、東北の復興支援から生まれた、次世代リーダー育成を目指すTOMODACHIイニシアチブが、今後も協業できる機会を心待ちにしております」
アマゾンジャパンでは復興支援プロジェクト「たすけあおうNippon」を立ち上げています。2011年の東日本大震災の際には、壁紙やレシピなどのダウンロード販売を通じて義援金を募り、総額1億5千万円以上を米国および各国の赤十字社に寄付しました。さらにAmazon.co.jpの「ほしい物リスト」の機能を使ってAmazonのお客様が購入された支援物資を被災地へ届ける活動は以降の災害においても継続しており、これからも被災地域への復興支援活動を推進していきます。