Amazonには、社員自身がキャリアを成長させるさまざまなキャリアディベロップメントの機会と、その支援を行う仕組みがあります。その道のりを、マネージャーへの昇進経験を持つ2人の社員、森垣章子さんと林美津子さんに聞きました。2人が口をそろえるのは、マネージャーにステップアップしたことで、視野が広がり、やりがいが増したこと。そして、その成長と意欲をしっかりと支えてくれたのがAmazonによるキャリアディベロップメントの考え方と上司や同僚たちのサポートでした。

キャリアは階段ではなく坂道。一歩ずつ進めばいい

Amazon Fashion事業部シニアベンダーマネージャー 森垣章子さん

森垣さんのベンダーマネージャーとしての業務は、ビジネスパートナーと協力しながら、Amazonのお客様により良いショッピング体験をお届けするため、国内外のアパレル市場の動向にも目を向け、品揃えの拡充や価格交渉、販売促進のサポート、新商品やAmazon限定商品の企画立案など、多岐にわたります。

森垣さんは入社後の約5年間に、ファッション事業部の一員として、メンズやウィメンズ、キッズ、インナーウェア、スポーツウェアを一通り担当したのち、2020年にシニアベンダーマネージャーに昇進しました。

話をする森垣さんの写真。星が散りばめられた黒いジャケットを着ている。
Amazon Fashion事業部シニアベンダーマネージャー 森垣章子さん

「私の直属の上司から、今より一つ上のレベルの仕事にチャレンジしていこうか、と声をかけていただいたのが、キャリアアップを意識したきっかけです。その頃の私は、ファッション事業部の成長に貢献できることが楽しく、担当している仕事に集中していました。それだけに、自分のキャリアディベロップメントには、あまり目を向けていなかった気がします。でも、上司からAmazonの仕事の幅広さを教えていただいたことで、自分の成長が、会社に対してより大きなインパクトをもたらす貢献につながることに気づき、よりレベルの高い仕事に挑戦したいという意欲がわいてきたんです」

社員をやる気にさせるキャリアディベロップメント

Amazonでは、職位ごとに職務内容が社員に示されており、それぞれの職位ではどのような業務を行うのか、どのような経験とスキルが必要とされるのかがわかりやすくなっています。上司やメンターから、アドバイスを受けながら、自分の達成度や、次のレベルに足りない部分を確認することができます。

「昇進というと、急に階段をポンと上がるとイメージされる方もいるかもしれませんが、実際は上司や周囲のサポートを得ながら徐々に坂道を上っていくような感じです。私は昇進が決まる半年ほど前から、それまで担当したことがなかったチーム横断的な大きなプロジェクトに参加していました。そこでの経験を経たことで、徐々に一つ上のレベルのベンダーマネージャーとしての業務や判断ができるようになり、それが認められたのかなと思います」

森垣さんのキャリアアップを支えてくれたのが、森垣さんの直属の上司とスキップマネージャーでした。プロジェクトのなかで、新たな役割となったレポート作成にも的確なアドバイスをもらったといいます。
※直属の上司の上司

「部門のトップの方たちに報告するレポートを作成するのは初めてでしたので、内容を一緒に精査したり、英文をチェックしてくださったり、上司のきめ細かなサポートは、とても心強かったです。部門のトップの方たちとのミーティングに参加できるようになったことも、大切な学びの機会だと思っています」

マネージャーになったことで広がった視野

シニアベンダーマネージャーへの昇進を機に、森垣さんが特に感じるのは、仕事に対する視野が広がったことです。これまでの国内メインの仕事からアメリカやEU、インドなどで働く同僚とのミーティングが増えたことで、グローバルな視点を加味しながら、ファッション事業部の将来を考えるようになったからです。

「私は今、グローバルなチームによるプロジェクトに加わっています。このチームには、ファッション事業部だけでなく、他の事業部のベンダーマネージャーや技術部門など、幅広いステークホルダーの方が参加しています。その方たちとのコミュニケーションを通して、多面的な角度やレベルから状況を包括的に見ることを学びました。今までになかった刺激を受けることで、自分がすごく成長できたと実感しています」

森垣さんの写真

また、社内では、キャリアアップを目指す社員のメンター役も担っています。

「今、キャリアディベロップメントについて迷っている方には、仕事の成果をもっとアピールしていいんですよ、と伝えたいです。チームメンバーのキャリアアップはチームの成長につながる大切なプロジェクトですし、周囲は喜んでサポートしてくれると思います。私も、自分が受けてきたサポートのように、積極的に後押ししていきたいと思います」

2人目の産休前に昇進。マネージャーだから作れる チームが働きやすい環境

エレクトロニクス&ITソリューション事業本部アクセサリー事業部
ベンダーマネージメント・マネージャー 林美津子さん

林さんは、エレクトロニクス&ITソリューション事業本部のなかでも、パソコンのキーボードやマウス、カメラの三脚やバッグ、家電のケーブルなど、電化・電子製品のあらゆる周辺機器・グッズを扱うアクセサリー事業部のベンダーマネージメント・マネージャーです。2人の小学生のお子さんを育てながら、5人の社員と力を合わせるチームリーダーとして、品揃えの拡充や販売促進のサポートなどを通じ、お客様によりご満足いただけるお買い物体験の充実に日々、努めています。

林さんがベンダーマネージメント・マネージャーに昇進したのは、2015年。2人目のお子さんの産休に入る直前でした。

「ベンダーマネージメント・マネージャーを目指そうと考えたのは、最初の子どもの産休が明けて復職した頃です。入社前に、Amazonには働きながら子育てしやすい環境があることを、人事から聞いていましたが、実際に入社後に結婚と出産を経験して、それが本当だと実感しました。働きながらの子育てに自信がついてきましたし、長く勤め続けるためにも、私自身の成長が必要だと考えていました。もう一人、子どもが欲しかったですし、2人目が生まれてからキャリアアップを目指すのでは、成果を出すまでに時間がかかると考え、昇進するタイミングは、2人目の子どもが生まれる前がベストだと考えました」

笑顔で話す林さんの写真
エレクトロニクス&ITソリューション事業本部アクセサリー事業部 ベンダーマネージメント・マネージャー 林美津子さん

目標を定め、マネージャーと共にキャリアアップに取り組む

Amazonでは自己のキャリアディベロップメントについて、マネージャーと話し合うミーティングの機会が設けられます。林さんは、そのミーティングで2人目のお子さんが生まれる前にベンダーマネージメント・マネージャーを目指したいと伝えました。

「まだ妊娠はしていませんでしたが、2人目の子どもの産休前にキャリアアップするというゴールが決まったことで、マネージャーとスケジュールを逆算し、プロモーションまでのタスクを決めていきました。Amazonは、職位についてのガイドラインが明確なので、どう行動したらいいか、仕事の内容を具体的に設定しやすいと感じます」

林さんはマネージャーと共に、設定したタスクやゴールを一つ一つクリアしていきました。

「プロモーションでは、仕事への向き合い方や行動が重視されます。Amazonのリーダーシップ・プリンシプル(Leadership Principles)に照らして、難しい仕事にどう対処してきたか、困難な課題をどう乗り越えたかなどをマネージャーと確認していきました」

そして林さんは見事にベンダーマネージメント・マネージャーに昇進。周囲は「ゆっくり休んで」と快く2人目の産休に送り出してくれました。

心強かった産休明けのサポート体制

「2人目ということもあり、産休が明けたときに業務についていけるか不安がありました。とてもありがたかったのは、上司が半年ほどの助走期間を設けてくれたことです。ベンダーマネージメント・マネージャーの立場での復帰でしたが、業務内容としては昇進前のレベルからリスタートできました。周囲の理解がある環境はとても心強いです」

現在、林さんは5人の部下を持つチームリーダーでもあります。1人1人のスキルや持ち味を考えてチームをリードし、狙い通りの成果を得たときは、ベンダーマネージメント・マネージャーになった醍醐味を感じるそうです。また、5人の部下のうち、昨年、1人がキャリアアップを達成。ほかのメンバーも次のステップを目指し、林さんがサポートしています。

「チームメンバーを持って気づいたのは、人材育成が子育てと似ていることです。話に耳を傾け、何を望んでいるのか、困っていることはないか、どうしたら成長をサポートできるかと常に考えるようにしています」

同僚たちと共に成長していける環境

そして、林さん自身が迷ったときは、同じ事業部で働く同じ役職の同僚に相談し、解決策を探ります。

林さんの写真

「キャリアアップをしてよかったことは、自分が望む働き方が可能になることです。たとえば、私のチームでは、夏休みを2〜3週間取得することを推奨したり、飛び石連休は間の平日の会議をキャンセルしたり、有給を取得しやすい環境をつくっています。オンとオフのメリハリがつくと、メンバーの働き方の効率がよくなり、チームの結束が強くなるメリットもあります。子育てをしながらでも働きやすい環境は、誰にでも働きやすい環境なのだとわかりました。キャリアアップを考えている方、とくに女性には、ポジションが上がったほうが、仕事が進めやすくなることをぜひ伝えたいです。また、女性など多様な視点が加わることで、チームや会社全体がもっといきいきと働きやすい場になると思います」

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