すべての人が安心して暮らせる、よりよい社会をつくるために欠かせない3つ要素を総称したDEI(ディー・イー・アイ)。「ダイバーシティ(多様性)」「エクイティ(公平性)」「インクルージョン(包括性)」の頭文字をとった言葉です。

AmazonはDEIが会社を支える重要な土台であると考えています。なぜなら、Amazonのお客様は多様で、性別、年齢、国籍、文化的な背景など、さまざまです。そうしたお客様のニーズを知り、あらゆるお客様にご満足いただけるサービスをご提供するためには、まず自分たちが多様であることが必要だと考えているからです。

そのためAmazonでは、自分らしく働ける包括的で公平性のある、誰もが働きやすい職場環境の実現のためにさまざまな取り組みをしています。そのなかの1つが、社員の有志が組織するアフィニティグループです。アフィニティとは、「親和性」「友好的な」という意味の言葉で、女性、障がいのある方、LGBTQIA+など、さまざまな立場の人々を支援するアフィニティグループがAmazonで活動しています。

今回は、4月22日、23日に開催される東京レインボープライドを機に、LGBTQIA+とそのアライ(支援者)たちによるアフィニティグループGlamazon(グラマゾン)をはじめとして、AmazonがLGBTQIA+をサポートし、誰もが働きやすい職場環境をつくるために実施している5つのアクションをご紹介します。

1:LGBTQIA+の当事者とアライのためのアフィニティグループ「Glamazon」

Amazonには、LGBTQIA+の当事者とアライ(支援者)によって構成されるアフィニティグループ「Glamazon」があります。

Glamazon Japan は2017年4月に結成され、現在はアライやLGBTQIA+当事者を含む社員約500人がLGBTQIA+の方々への理解と受容を促進するために活動しています。東京レインボープライド大阪レインボーフェスタなどのイベントにも参加し、社内外に対してインクルーシブ(包括的)な社会を一緒に作るための活動を行っています。

2:すべての社員に包括性と公平性のある福利厚生を提供

Amazonでは、LGBTQIA+当事者を含むすべての社員に対して、インクルーシブで公平性のある福利厚生を提供しようと努めています。その中からLGBTQIA+の社員向けの制度には次のようなものがあります。

まず、同性パートナーをもつ社員は、異性パートナーをもつ社員と同様に慶弔手当や赴任手当などが支給され、家族割などのサービスを受けることができます。また、同性パートナーを社内遺族年金や団体生命保険の受取人に指定できます。トランスジェンダーの社員は本人が希望する性に基づく通称名を使うことができ、社内アドレス帳などのシステム上も簡単に変更ができますし、申告すれば性別適合手術やホルモン治療時に、休暇その他の配慮を受けることができます。こうした制度については、社内で周知を行い、社員がいつでも情報にアクセスできるようにしています。

3:差別を許さない規定と定期的な研修の実施

Amazonは、すべての社員が安全で尊重されていると感じられるインクルーシブな職場を作るために、性的指向や性自認に基づく差別を防止・禁止する規定を設け、社員向けインクルージョン研修も実施しています。

Amazonの「ビジネス行動規範および倫理規定」内の「職場でのハラスメント規定」では、全社員に対して「性的指向、性自認に基づく差別をしてはならない」と定めています。また、パートナー企業やお客様、求職者に対しても「LGBTQIA+当事者の権利は守られなければならない」と立場を明確にしています。さらに、具体的な場面を想定したガイドラインを作成したり、同性愛や異性装などが犯罪となる国・地域への赴任・出張リスクに対応する体制を整えたりしています。これらの取り組みは、性的指向や性自認にかかわらず、すべての社員を安全かつ包括的に受け入れ、歓迎する職場づくりに対するAmazonのコミットメントの1つです。

採用時にも性的マイノリティに対する差別をなくす配慮もしています。例えば、エントリーシートに性別を記載する必要はありません。採用担当者は研修を受け、インクルージョンを意識し、性自認や性的指向を理由とした差別をしないことを学びます。入社後には新入社員から管理職まで全社員を対象としたインクルージョン研修があります。

4:トップマネジメントやリーダーたちがDEIについて積極的に発信し安心できる環境づくりを実践

Amazonでは、社長をはじめとするリーダーたちがDEIの実践と提唱に積極的に参加することで、社員によい影響を与えています。Amazonのリーダーは、DEIを育むポリシーと実践を継続的に奨励・実施し、すべての人にとって歓迎され、受け入れられやすい職場を作り上げています。

アマゾンジャパンのジャスパー・チャン社長はDEIについて次のように話します。
「Amazonのミッションは世界で最もお客様を大切にする企業になることであり、お客様一人ひとりは、多様性を持つ存在にほかなりません。Amazonでは、包括的で受容的な職場文化を醸成することが重要だと考えています。そのためにはリーダーが率先して模範を示し、全力を尽くして行動することが大切です。また、Amazonがお客様に新しいイノベーションを提供していくためには企業として、また社員も個人として、互いの多様性を認め合い機会の公平性を保つことが大切になり、それらを受け入れる素地を作るためのインクルージョン(包括性)も必要です」

5:世界各地のAmazonがDEIにコミット

全世界でDEI推進に取り組むAmazonの姿勢は社外からも評価されています。例えば米国では、Amazonは「LGBTQIA+を支援する職場」として広く認知されています。私たちはこのことを誇りとし、世界各地であらゆる人々の多様性を支援しています。インクルーシブな文化を作るための取り組みは、特定の場所や企業だけが行うものではなく、世界中のあらゆるビジネスで最優先されるべき価値観の1つだと考えます。

多様性を認めあう社会を目指し、Amazonが「東京レインボープライド」に参加

今年もAmazonは、東京レインボープライド2023に参加し、パレードを行います。今回は企業ブースを開設し、LGBTQIA+の社員やアライを紹介する特別映像を放映。Amazonのインクルーシブな企業文化やGlamazonの活動などを紹介します。そして、Prime Video、Amazon Music、Kindleではイベントに関連して、LGBTQIA+関連コンテンツを提供する予定です。

Amazonでは、東京レインボープライドをLGBTQIA+の当事者について理解を深め、多様性を認めあう日として祝うとともに、日頃からDEIを尊重し、誰もが自分らしく活躍できるインクルーシブな職場づくりを目指していきます。

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