Amazonは「地球上で最もお客様を大切にする企業になること」というミッションのもと、お客様により良いお買い物体験をご提供するため、利便性の向上に努めてきました。Amazon独自の配送ネットワークをつくり、お客様のもとに商品をお届けする「ラストワンマイル」と呼ばれる区間を担う、配送部門「アマゾンロジスティクス」の拡充は、その1つです。2023年に5周年を迎えたアマゾンロジスティクスの歩みを交えながら、ご注文の商品がスピーディに確実に、どのようにお客様に届けられているのかをご紹介します。

Amazonでは、ご注文いただいた商品をお客様にお届けするために、さまざまな配送方法を展開しています。Amazonが取り扱う多種多様で豊富な商品を保管し、お客様のご注文に応じて発送しているのは、物流拠点の「フルフィルメントセンター(通称FC)」です。現在、日本に25か所以上あるFCでは、先端技術を取り入れてたくさんの商品を効率よく、日本全国のお客様に向けて発送しています。そして、全国のお客様のもとへ商品をお届けする「ラストワンマイル」を担うのがアマゾンロジスティクスです。

アマゾンロジスティクスが日本で活動を開始したのは、2018年。それから5年の間に、より利便性を向上しかつ安全に、お客様へ商品をお届けするサービスを拡充させてきました。

アマゾンロジスティクスが稼働し始めたことによって生まれた大きな変化は、700万点以上の商品の翌日配送や置き配による商品の受け取りが可能になったことです。現在、置き配指定サービスの利用率は、約80%に達しています。

こうした置き配のほかにも、よりお客様の利便性を高めるために、商品の受け取りの選択肢をさらに広げる取り組みとして、新たなサービスも生みだしました。

広がった商品受け取り方法の選択肢

1つは、「Amazonロッカー」やコンビニエンスストアなどに設けられた「Amazonカウンター」など、自宅以外の指定場所で商品を受け取る「自宅外受け取り」のサービスです。自宅や職場の近く、旅先など、ご希望の場所で商品を受け取ることができます。「一緒に住んでいる家族にサプライズのプレゼントを渡したい」というときも、このサービスを利用すれば、安心して商品が受け取れます。自宅外受け取りのサービスは2023年時点で、Amazonロッカーは4,000台以上、Amazonカウンターと合わせると約40,000か所で利用が可能です。

もう1つのサービスは、オートロック付きのマンションでの商品の受け取りを便利にする「Key for Business(キーフォービジネス)」です。Amazonの委託先である配送ドライバーが、お届けする商品を持っているときに限り、オートロック解除の認証を受けた専用配送アプリを使ってマンションのオートロックを解除し、商品を玄関前などまでお届けします。置き配指定をしている場合であれば、インターホンでの対応をしていただく必要がありません。留守の場合も、玄関前まで商品をお届けします。このサービスは、マンションのオーナー様または管理会社様からあらかじめ承認をいただき、十分なセキュリティ体制のもとで行われています。Key for Businessは現在、18都道府県の10,000棟以上のマンションで活用されています。

OPSインフォグラフィックス デリバリーステーション50カ所以上、翌日配送が可能な商品700万点

迅速な配送を可能にするデリバリーステーションと独自の配送プログラム

アマゾンロジスティクスの拠点デリバリーステーション

これらの多様な配送や受け取り方法を可能にしているのが、FCから発送された商品をお客様のお手元までお届けするラストワンマイルの配送に特化した拠点「デリバリーステーション(通称DS)」です。

お客様から注文をいただくと、まず物流拠点であるFCから商品が出荷されます。DSでは、各地のFCから配送された商品を受け取り、集約、詳細なお届け先ごとに仕分け作業を行います。

DSは、2018年に日本初の拠点が東京・大田区に開設されました。DSは年々拡大を続け、2023年には11拠点を新設しました。現在、国内には50か所以上のDSがあります。日本各地のお客様のより近くに拠点を設けていることが、アマゾンロジスティクスの迅速な配送を可能にしているのです。


Amazonが生み出した独自の配送方法

そして、商品の配達を担うのが、主に3つのAmazon独自の配送プログラムです。DSでお届け先ごとに仕分けされた商品は、「Amazon Flexプログラム」「デリバリーサービスパートナー(通称DSP)」「Amazon Hubデリバリープログラム」のうち、いずれかの配送方法でお客様の元に届けられています。

Amazon Flexプログラム

Amazon Flexプログラムは、個人事業主のドライバーが柔軟に報酬を得られる配送方法として、2019年にスタートしました。規格に合った所定の車を保有しているなど、条件を満たす20歳以上の方であれば、誰でも登録でき、稼働する日にちや時間帯も自由に選べます。現在、数万人が参加し、商品をお届けしています。

2023年からは、軽乗用車での配送も可能になり、主婦・主夫や学生、空き時間に稼働したい方など、より多くの方に参加いただけるようになりました。

DSPプログラム

DSPプログラムでは、Amazonが配送を委託するさまざまな規模の配送業者が、地域に配送業者コミュニティを築き、各自の方法で配送します。2023年にはAmazonの商品を配送する、独自の配送ビジネスの起業を支援する次世代のDSPプログラムの開始も発表しました。このプログラムでは、配送ビジネスを立ち上げたい起業家に向けて、Amazonがビジネスの立ち上げに必要なツールやテクノロジーを提供するなど、サポートを行います。現在は、7都道府県で数十のパートナーが、本プログラムを通して配送事業を立ち上げ、地域にコミュニティを築きながら配送しています。

2023年10月には、DSPへの支援として、リヤカー付き電動アシスト自転車の導入も発表しました。自転車は小回りが利くというメリットだけでなく、運転免許や配送車を持っていない人も配達ができること、温室効果ガスの排出削減にもつながります。アマゾンロジスティクスでは、今後も自転車での配達エリアや台数を拡大する予定です。

Amazon Hubデリバリープログラム

2022年にはAmazon Hubデリバリープログラムの開始を発表しました。このプログラムでは、商店街の飲食店や生花店など、地域に根ざした中小規模のビジネスオーナーが本業の空き時間を利用し、Amazonの商品を配達しています。「本業に集中しながら副収入が期待できる」と、現在は13都道府県で1,000以上のAmazon Hubパートナーが活躍しています。

OPSインフォグラフィックス:2029年Amazon Flexスタート、Amazon自宅外受け取り スタート、2021年Key for Businessスタート

地域社会の発展やコミュニケーションの活性化にも貢献

アマゾンロジスティクスは、Amazon.co.jpでお買い物をするお客様の利便性を高めるだけでなく、地域経済の発展や地域コミュニケーションの活発化にも役立っています。

たとえば、DSの開設による働く機会の創出です。DSで働く安全衛生管理者やステーションマネージャー、シフトアシスタントのほか、Amazon Flexドライバーなど、さまざまな職種で働く機会や多様な働き方を提供しています。また、Amazon Hubデリバリーは、地域に根差した人々が、副業としてAmazon商品の配達を行うことで、地域でのコミュニケーションを増やす機会にもなっています。

Amazonはこれからも、長年培ってきたテクノロジーを使いながら、商品をご注文いただくお客様の利便性はもちろん、DSで働く人々、配送パートナーの皆様の安全を第一に考え、より良い配送プログラムやお客様向けのサービスを提供していきたいと考えています。

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